全世界を興奮と歓喜で満たし、社会現象を巻き起こし続けてきた空前のエンターテイメントスター・ウォーズ」。本シリーズに欠かせないのが、“銀河の平和と正義の守護者”であるジェダイ。そんなジェダイの中でも屈指の人気を誇るのがオビ=ワン・ケノービを演じた俳優ユアン・マクレガーが、3月31日(日)に53歳の誕生日を迎えることにちなみ、彼が演じたオビ=ワンの活躍と登場作品を一挙に振り返る。

【写真】オビ=ワンとアナキンの成長と戦いが描かれた映画「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」

■伝説の師弟オビ=ワンアナキン・スカイウォーカーが出会う“はじまりの物語”「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」(1999)

劇場公開第4作目の本作は、後にダース・ベイダーとなるアナキン・スカイウォーカーが少年だった頃の物語を描いている。

侵略の危機に瀕した惑星ナブーから女王パドメ・アミダラを救い出したジェダイ・マスタークワイ=ガン・ジンオビ=ワン・ケノービ。その道中で立ち寄った砂漠の惑星タトゥイーンで、強いフォースを持つ少年アナキン・スカイウォーカーと出会う。クワイ=ガン・ジンアナキンが秘めるジェダイとしての才能を見抜き、ジェダイ騎士として育てることを決意。

しかし、シス卿ダース・モールとのライトセーバーによる激闘の末にオビ=ワンが勝利を収めるも、クワイ=ガン・ジンが命を落としてしまう。自身の師匠であるクワイ=ガン・ジンの死の間際にオビ=ワンは、アナキンをジェダイとして立派に育てあげると約束し、クワイ=ガン・ジンからオビ=ワンへ、そしてオビ=ワンからアナキンへ、ジェダイの意志が受け継がれる師弟の物語がここから始まることとなった。

そんな本作は、5月3日(金)から6日(月)までの4日間限定で、全国25の劇場にて初の4K(字幕スーパー版)で特別上映されることが決定している。

■弟子のアナキンに手を焼くオビ=ワンの成長と苦悩の物語を描いた「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」(2002)

前作の舞台から時が経つこと10年、師弟関係となったオビ=ワンアナキンの成長と戦いを描く物語。

命を狙われた女王パドメを守るべくオビ=ワンアナキンはパドメの護衛任務を言い渡される。行動を共にする二人だが、オビ=ワンはジェダイの才能を持ちながらも、感情で動き常に生意気な態度を取るアナキンに手を焼くことに。師匠ならではの悩みをヨーダに相談しながらも、危なっかしいアナキンのことが心配でたまらないオビ=ワンは、アナキンの師匠としての自覚と覚悟が強まっていく。

そんな中、オビ=ワンはある惑星で大量のクローンが製造されている光景を目にし、クローン戦争に引き込まれていき…。オビ=ワンにとってはアナキンとの関係やクローン戦争に苦悩し、厳しい現実が突きつけられてしまう。

■「スター・ウォーズ」の歴史に残るオビ=ワンアナキンの伝説の“師弟対決”

を描いた「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」(2005)

クローン戦争の勃発から数年。オビ=ワンアナキンの師弟関係が終わりを迎える新三部作の最終章だ。

誘拐されたパルパティーン最高議長を救出するためにオビ=ワンアナキンは救出に向かう。そこでかつて捕らえ損ねたドゥークー伯爵と再び相まみえるも、成長したアナキンが圧倒する。

オビ=ワン戦闘力において自分以上の力を発揮するアナキンを認めるも、アナキンをジェダイ・マスターに昇格させることには賛成しなかった。不満を募らせながら、愛するパドメを失う恐怖に苛まれるアナキンは、パルパティーンの扇動により暗黒面に墜ちてしまう。

そのことを知ったオビ=ワンは師匠としてアナキンを倒すことを決意し、2人は「スター・ウォーズ」の歴史に残る師弟対決を繰り広げる…。オビ=ワンは弟のように愛していたアナキンを失い、深い悲しみと後悔が襲う衝撃的な結末を迎えることになった。

オビ=ワンダース・ベイダーが衝撃の再会を果たすオリジナルドラマシリーズ「オビ=ワン・ケノービ」(2022)

アナキンとの死闘から10年後。ジェダイ狩りが行われている暗黒の時代で、オビ=ワンはジェダイであることを隠しながら暮らしていた。アナキンを殺してしまった後悔に苛まれながらも、幼いルーク・スカイウォーカーの成長を遠くから見守っていた。

そんな中、「シスの復讐」の溶岩での対決から生き延びたアナキン・スカイウォーカーは、誰もが恐れる邪悪なダース・ベイダーと化し、壮大な銀河の中からオビ=ワンを見つけ出すため躍起していた。そしてついに2人はかつての師弟ではなく、オビ=ワンダース・ベイダーとして再会を果たす。

「シスの復讐」の10年後、アナキンに対する思いに苦悩しながら生き延びていたオビ=ワンの知られざる過去が描かれ、オビ=ワンと幼いレイアとの出会いも描かれる。正史につながる物語として、オビ=ワンの視点から「スター・ウォーズ」をより深く描いた物語はファンなら必ず見ておきたい作品の一つとなっている。

ジェダイとして圧倒的な戦闘力を持ちながらも、弟子との向き合い方に悩み続けるオビ=ワン・ケノービの人間らしさは見るものを魅了する彼の大きな魅力の一つとなっている。なお、上記作品はディズニー公式動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)にて配信中。

ユアン・マクレガーの誕生日を記念し、オビ=ワンの活躍を振り返る/(C)2024 Lucasfilm Ltd.