ABEMAオリジナル恋愛番組『私たち結婚しました』の新シーズンが、3月15日より配信スタートした。本作は、韓国でレギュラー放送された国民的ヒット番組を、日本版にリメイクしたもの。芸能人同士の期間限定の結婚生活に密着して、夫婦のリアルな様子を追いかけていく。

参考:【写真】クルージングでプロポーズをされる、ポニーテール姿の白間

 シーズン5となる『私たち結婚しました5』(以下『わた婚5』)では、堀未央奈×百瀬拓実、白間美瑠×永田崇人の2組が、期間限定の結婚生活を送ることに。今シーズンも、『東京タラレバ娘』など数々のヒット作を世に送り出してきた作家・東村アキコが、夫婦の距離を縮める“ラブミッション”を監修する。

 以下より、3月29日公開の第3話の見どころを読み解いていく。細かなネタバレもあるため、ご注意いただきたい。

マンネリしない夫婦になるための“対策”とは?

 第3話にして、ここまで出来上がっている夫婦はいまだかつていただろうか。“ラブミッション”がなくても自発的にスキンシップを取っているし、やり取りも自然な“たかみる夫婦”。ハワイからスタートしたことも、功を奏しているのかもしれない。MCの三浦翔平が「最終回か? これ」とツッコミを入れるほど、2人の雰囲気が良すぎる。

 その要因として考えられるのは、お互いがお互いをときめかせるために頑張っていること。たとえば、白間は永田がポニーテール好きだと聞いた次の日に、ポニーテール姿で登場。永田もすかさず、「髪さ、言ったからしてくれてるの?」「照れちゃう。とても可愛いです」と目を見て伝えているのがすごい。キュンとさせられたら、100倍にしてキュンをお返しするのが、“たかみる夫婦”なのだ。

 この2人は、自然体というよりは努力をし合ってラブラブな雰囲気を維持しているイメージ。永田が白間を全力でお姫様扱いしているのもいい。こういう雰囲気の夫婦は、年月を重ねたとしてもマンネリしないのだろうなぁと思った。ありのままでいられるのも大事だけれど、“たかみる夫婦”のように、胸キュン合戦を繰り広げて、永遠に惚れ直しあっていく関係も素敵だ。

 第3話で、とくに印象的だったのは、クルージングの場面。“ラブミッション”で敗れた白間が、「もっともっと気持ちが膨らんでいきます。結婚してください」とプロポーズをすると、永田はすぐさま「もちろんです」と白間を抱きしめる。ここでも、胸キュンの即レス!

 それだけでなく、永田は白間に“あなたは魅力にあふれています”という花言葉を持ったブーゲンビリアの花束をプレゼント。さらに、手紙を渡したあと「目をつぶってて」と言い、おでこにキスを。“ラブミッション”の指令でもないのに、この段階で自らキスをするとは……。何年も一緒に過ごしてきたおしどり夫婦のように、出来上がりすぎている2人。距離の縮め方、これからも参考にさせていただきます。

・姉弟のような関係が、“恋”に発展する瞬間

 “みおたく夫婦”は、しっかり者のお姉ちゃんとのんびり屋の弟のように見える瞬間が多々ある。堀が、6歳上の姉さん女房だからだろうか。夫婦というよりは、仲の良い姉弟のような感覚だ。

 たとえば、夜食を作らなければならないのにダラダラしている百瀬を、堀が「動かないじゃん! ちょっと!」と優しくたしなめる。「(冷蔵庫のなか)見てきて!」と言われて渋々立ち上がる姿は、お姉ちゃんに怒られてちょっぴり不貞腐れる弟みたいだ。

 実際の恋愛でも、「弟みたいな感じなんだよね」「こいつは、妹みたいなもんだから」というワードが出ると脈ナシ……なんて定義もあるくらいだし、これまでのシーズンでいちばんと言っていいくらいに友達感が強い“みおたく”はどのような夫婦になっていくのか。正直なところ、まったく想像がつかなかった。

 しかし、韓国旅行で2人の関係に急展開が。やはり、海外にいると開放的な気分になれるのだろうか。カンジャンジャンを食べながら、2人はディープな会話を繰り広げていく。

 そのなかで、百瀬が「(高校に通っている以外の時間は)引きこもってたの、俺。家にずっといたから、ドラマとか観てたんだけど。同じような人たちを救う側になりたいなって」と真剣な顔で芸能界に入った理由を話すと、堀は今までに見たことがないハッとした表情を見せた。

 そして、その後のインタビューで「ただただ可愛くて癒される存在ってわけじゃないんだな。強さみたいなものを感じた」と“夫”を見直したことを明かしていたのだ。弟っぽかった百瀬が、ひとりの男性として、そして“夫”として”妻”の心をグッと掴んだ瞬間に、胸が熱くなった。

 “弟みたいな存在”から抜け出すには、可愛いだけではない真剣な一面を見せること。とくに、韓国旅行中の百瀬はギャップが満載ですごかった。堀も、ときめいた瞬間が多かったのではないだろうか。

 とくに印象的だったのは、堀が“ラブミッション”による罰ゲームで、ひとりで蟹を剥かなければいけなくなってしまったときのこと。「もー」と言いながら大変そうにしていると、百瀬は「貸してみ?」と言い、優しく変わってあげていたのだ。「握力9の人に、ずっと切らせるわけにはいかないからね」と、過去に”妻”が言っていた発言を細かく覚えているところも含めて、キュンとさせられた。

 伸び代が未知数な“みおたく”は、どのような夫婦になっていくのか。今後の展開が楽しみだ。

(文=菜本かな)

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