リアルサウンドテック編集部による連載「エンタメとテクノロジーの隙間から」。ガジェットテクノロジー、ゲームにYouTubeやTikTokまで、ありとあらゆる「エンタメ×テクノロジー」に囲まれて過ごす編集部のスタッフが、リレー形式で毎週その身に起こったことや最近見て・試してよかったモノ・コトについて気軽に記していく。

参考:【画像】筆者が愛用している防水仕様のPCバッグ

 第20回は、花粉にやられ、雨に打たれ、落ちた花粉が舞い上がって……のループで「いっそ毎日雨降っておいてくれないかな」と思い始めた三沢がお送りします。

■筆者のバッグ選びは「防水仕様」の有無が基準

 ここ数日の東京都は雨降り模様が続いています。ちょうどこの記事を書いた朝は、雨と強風でバスが遅れ、傘は“おちょこ”になり、びしょ濡れになりながらの出社となりました。

 編集者に限らず、社会人として働いているとノートPC、書類、書籍、カメラ、ICレコーダー、充電器、モバイルバッテリーなどなど、日々いろんなモノを持ち歩くことになりますよね。そして、そんなアイテムたちに共通することといえば、「水に弱い」こと。例外といえば、生活防水に対応したスマートフォンくらいでしょうか。

 そして、筆者がPCバッグを購入する際、一つの基準としているのは「防水加工」がされていることです。ちょうど時期的にもピッタリということで、今回は筆者が日常的に使っているバッグを2つ紹介していきたいと思います。

 始めに紹介するのは、北欧・スウェーデンのブランド「Gaston Luga(ガストンルーガ)」のバックパック『SPLÄSH』です。後継モデルとして『SPLÄSH 2.0』も発売されているのですが、筆者が所有しているのは前モデルとなります。

 こちらのバッグ、実は街中でもちょこちょこ使っている方を見かけます。PCバッグとしての機能性を保ちながら、スーツなどフォーマルな服装にも合わせられるデザインが人気の理由でしょうか。

 外観から見ていきましょう。PC内部へのアクセスは上部のロールトップ部分から。こちらの一風変わったフック式の留め具は、一見使いづらそうに見えますが慣れれば片手でポコッと外せます。ファスナーよりも小さな動作で開けられるので、意外に使いやすいです。

 バッグ前面の左右には小さめの前ポケットがついており、防水ファスナーなので水がしみこむ心配は無用。安心して名刺入れや小銭入れなどを入れておけます。後継モデルでは開け口が広がってさらに使いやすくなっているようです。たしかに筆者の使っている口は小さめなので、本当に小さい小物を入れておくスペースになっているので、それはうれしい変更かも!

 ショルダー部分の裏側には通気性に優れたパッドが仕込まれており、肩こりや蒸れを抑えてくれます。ショルダーストラップの余った部分はリングでまとめておけるのもうれしい。全体的に、機能性とデザインを丁寧に両立させているのが好印象です。

 背面はシンプルで、特別な加工が施されているということはありません。後継モデルではここにも通気性の良いクッションが備わっているようですが、個人的にはこのシンプルな感じも好きです。

 お次はPCバッグ内部へ。開口部にファスナーなどはなく、ひらきっぱなし。「これで本当に防水できてるの?」と気になる方もいるでしょうが、今のところ筆者は困っていません。ロールトップ部分が雨を受け流してくれるのと、比較的素材に厚みがあるおかげで水分が染みこまないところがポイントです。

 左右のボタンを留めれば開口部を狭くすることができるので、雨の強い日などは留めておけばさらに防水性能が高まるでしょう。

 内部はシンプルで、小物入れが一つ、ペットボトルや折りたたみ傘を収納できるポケットが一つ、PCやタブレットを入れておけるクッション付きの大ポケットが一つ備わっています。筆者が使用している13インチモデルは容量は約12Lと、めちゃくちゃたくさんモノが入るわけではないので、荷物の多い人はもう1サイズ大きい16インチモデルを選ぶと良いかもしれません。

 ちなみに、筆者のお気に入りポイントはペットボトル・折りたたみ傘を収納できるポケットです。仕切りではなく、あくまでポケットなので使わないときも邪魔にならないし、使うときはしっかりよけておけるという、ちょうどいい塩梅が使いやすいです。

■VSGO『Black Snipe(ブラックスナイプ)』16Lモデル

 続いて、筆者が使っているカメラバッグもご紹介したいと思います。使用しているのはVSGOの『Black Snipe』で、昨年発売された16Lモデルを愛用中です。撮影を伴う取材に使いやすい、取り回しの良いバッグを探して出会ったのがこちらのバッグです。

 上下に分かれた2気室構造が特徴で、上層部には多少湿気があっても大丈夫なアイテムを、下層部にカメラを収納しておくことで安心して持ち運ぶことができます。仕切りを取り外せば普通のバッグとして使うこともできますが、筆者は完全にカメラ専用バッグとして使っています。

 なんといっても便利なのが、両サイドからカメラを取り出せるようになっているところ。内部にも仕切りがあるので、上段にカメラ本体、下段に交換レンズやストロボを収納しておくことができます。そして、肩掛けの状態からサッとカメラ本体を取り出せるのがとてもうれしい。ただし、長めの望遠レンズなどを収納するのは厳しいかも知れません。

 ちょうど先日、メタバース関連の取材で横須賀に赴く機会があったのですが、そこでも大活躍してくれました。当日はあいにくの雨模様だったのですが、全然へっちゃらです。

 ちなみにこの日の取材先は横須賀市が取り組むメタバースプロジェクト『メタバースヨコスカ』のリアルツアー。ツアーに参加したメンバーたちは、初めて訪れる場所なのに「既視感がスゴイ!」と大喜び。『メタバースヨコスカ』と直接関わりのない場所でもVRデバイスやゲーム機を用いて歴史を体験できるブースが用意されているなど、市全体としてテクノロジー活用に積極的だったのが印象的でした。

 閑話休題。続いてバッグの上層部を紹介しましょう。こちらの仕切りも、下層部同様取り外して使うことができます。筆者は元の位置から少しズラして、アイテムを小分けに収納できるようにしています。

 普段からマストでカバンに入れているアイテムたちです。Ankerと藤原ヒロシ氏率いるFRAGMENTがコラボしたポーチ・ACアダプター・ケーブルに、SamsungのポータブルSSD、ボールペン、ハクバのレンズペン、目薬・ティッシュ・花粉症の薬、お財布などなど。わりとぎっしり詰め込んでいますが、まだ余裕があります。

 背面にはPCを収納するスペースがあります。こちらは完全に独立した収納部になっていて、スウェード調のクッション素材のおかげでPCにも優しい仕様なのがうれしいです。ここに書類なども入るので、取材先でいただいた資料は大体ここに収納しています。

 さて、今回は雨の日でも安心な防水加工がされているPCバッグを紹介しました。丹治からは「キラキラなアイテム」を期待されていたようですが(前回を参照)、残念ながら私の手元には(外側が)ビショビショのバッグしかありませんでした。水滴でキラキラ光るバッグ、ということで勘弁してもらえないかな……?

(文=三沢光汰)

VSGO『Black Snipe(ブラックスナイプ)』16Lモデル