明治安田J1リーグ第5節の1試合が30日にエディオンピースウイング広島で行われ、サンフレッチェ広島vsガンバ大阪は1-1のドローに終わった。

無敗対決となるこのカード。2位の広島は開幕後加入の新井がベンチ入りしたなか、松本泰志がボランチの一角でスタートから起用され、5位のG大阪は欠場の岸本に代わって復帰のファン・アラーノが右サイドハーフで先発し、ケガから戻った三浦も最終ラインに入った。

G大阪に1つの未消化試合が残るものの、勝ち点1差でひしめく両者の一戦。互いに攻め込む時間帯を作るが、崩しにかかる過程で攻防が続き、拮抗した展開で進む。

そのなかで、21分に敵陣左サイドの黒川がゴール前に蹴り込んだボールが相手最終ラインの背後に流れ、ファン・アラーノに好機が巡るが、佐々木にブロックされる。

ヒヤリの広島だが、G大阪も23分にGK一森のキックを自陣で拾われてピンチ。満田が前がかるGK一森の背後を狙ってゴールに蹴り込みにかかるが、中谷に阻まれる。

前半終盤に広島が攻勢。42分にはGK一森が弾いたボールをボックス左深くで回収した川村の折り返しに大外の加藤が合わせるが、ボールがポストに嫌われてしまう。

その後も加藤のシュートを中谷のブロックで凌ぎ切ったG大阪は45+1分のカウンターからボックス中央の山田にチャンスが巡るが、東の身体を張った守りに遭う。

互いに最後のところでそれぞれ体を投げ出す守りに引っかかり、ゴールレスで折り返した試合は前半終盤の勢いそのままに広島が前に重心を置いて立ち上がる。

ボールを奪っても広島の前向きな守りに苦しみ、なかなか押し返せないG大阪は56分にネタ・ラヴィと倉田を投入。交代策に打って出るが、広島ペースが続く。

そんな広島は62分に右サイド深くのスペースにうまく走り込み、ボールを引き出した松本泰志の折り返しにニアの大橋がヘッド。だが、ここも右ポストを叩く。

際のところで踏ん張るG大阪は66分に4戦連発が期待された宇佐美を下げ、坂本を送り込むが、広島の攻勢変わらず。だが、広島もなかなかゴールを割れない。

広島は75分に小原とデビューの新井を送り出すが、G大阪が76分にひと刺し。右サイドの山田が折り返すと、GK大迫が弾いたところを大外のウェルトンが押し込んだ。

先に失点で嫌なムードが漂う広島だが、78分に東が左サイドから中に仕掛けると、新井が左足ミドルをゴール左下に突き刺してデビュー即の一発。広島が追いつく。

その後も互いに交代カードを切っていき、広島では89分にJ1デビューの17歳中島もピッチへ。次のゴールが持つ意味合いが大きくなるなか、広島も勝負をかける。

今季前のこけら落としマッチではG大阪に軍配が上がったこのカードは互いに譲らず、勝ち点1ずつを分け合う結果に。G大阪は3連勝とならず、広島も2試合連続の引き分けとなったが、それぞれ開幕からの無敗を継続している。

サンフレッチェ広島 1-1 ガンバ大阪
【広島】
新井直人(後33)
G大阪
ウェルトン(後31)