明治安田J1リーグ第5節の1試合が30日に埼玉スタジアム2002で行われ、ホームの浦和レッズアビスパ福岡を2-1で下した。

勝ち点5で並ぶ相手との一戦になる12位の浦和は岩尾と大久保が今季初先発。13位の福岡では宮、松岡、シャハブ・ザヘディが今季初めてのスタメン入りとなった。

それぞれ2勝目を目指すこの試合では5分の浦和にさっそくチャンス。右サイドの前田からボックス左の大久保にボールが入り、渡邊の折り返しに中央のチアゴ・サンタナがヘッドで合わせるが、クロスバーの上に外れる。

その浦和は7分にもチアゴ・サンタナが敵陣中央を個人で打開して強烈な左足ミドルで迫ったが、28分に福岡が湯澤の縦パスからカウンター。シャハブ・ザヘディが右サイドから持ち上がり、左足ミドルをゴール右に突き刺す。

イラン代表FWの加入後初ゴールでリードした福岡は浦和にボールを握られる時間が続くが、42分に岩崎のボール奪取からカウンターに。ボックス右から紺野がループを狙うが、狙いどおりの軌道といかず、追加点に繋がらない。

前半のうちに追いつきたい浦和は43分に押し込む展開からバイタルエリア左でボールを受けたサミュエル・グスタフソンが右足を振り抜くが、GK永石がセーブ。福岡が1点リードで試合を折り返す。

その後半もビハインドが続く浦和だが、59分の大畑投入でポジションを前に移した渡邊が65分に右サイドからの酒井のクロスに大外で反応すると、左足ダイレクト。これがネットを揺らし、浦和が試合を振り出しに戻す。

さらに、73分にボックス右の前田が左足で折り返すと、途中出場した井上のハンドに当たってオンフィールドレビューに。ここで浦和にPKチャンスが転がり込むと、チアゴ・サンタナが左足でゴール右に蹴り込み、逆転した。

追いかける福岡は交代カードを駆使して反撃の糸口を探るが、浦和も中島を入れたりと次のゴールを目指す姿勢を失わず。81分のFKから酒井がヘッドを放てば、89分にも中島が味方とのパス交換でボックス左に抜け出したりと攻め込む。

そうした姿勢は3点目に繋がらなかったが、渡邊とチアゴ・サンタナが揃って加入後初ゴールの浦和は今季のホーム初勝利で4戦負けなし。福岡は今季初連敗で3試合未勝利となっている。

浦和レッズ 2-1 アビスパ福岡
【浦和】
渡邊凌磨(後20)
チアゴ・サンタナ(後28)
【福岡】
シャハブ・ザヘディ(前28)