坂本は2試合目にしてアーチが飛び出した(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人は3月30日の阪神戦に5ー0と勝利。投打がかみあっての快勝劇で昨年首位の阪神相手に連勝スタートとなった。

 大きかったのは中軸の活躍にもある。6回無死一塁の場面で打席に入った4番の岡本和真は相手先発の大竹耕太郎のカットボールを捉えてバックスクリーン左へ叩き込んだ。

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 さらに続く5番・坂本勇人も大竹のカットボールを捉えて、同じく左翼席へ運んだ。打った瞬間にそれと分る完璧な当たりにバットを軽く放り投げて、ゆっくりと歩き出す。ダイヤモンドを1周すると主砲2人の連続豪快アーチに球場を訪れたファンも大興奮、大歓声が鳴りやまなかった。

 「4番・岡本」「5番・坂本」の並びは阿部慎之助監督がこだわった部分でもある。坂本の勝負強さを買った形ではあるが近年は坂本も故障離脱の時期があるなど、フィジカル面で年間通して戦えるかが心配されている。

 一方、坂本の今季活躍に太鼓判を押したのは原辰徳前監督だった。ルーキー時代から知り、昨季坂本のサードコンバートを後押しした名将は、この日の試合、日本テレビで行われた中継解説を務めた。

 まず今季任された5番という打順には、チームにおいて1番打者、5番打者が果たす役割が非常に重要になるとしながら「勇人が元気で4番を守る(役割)、5番で戦うとなれば非常に(打線に)厚みが出てきます」と期待を寄せた。

 その上で坂本個人のパフォーマンスに関してはサードという新ポジションが「新しい世界で戦える、新鮮さも出ている」として「いい結果も出ると思います」と、新たな挑戦が打撃にも良い相乗効果を生むとした。

 チームは投打がかみあって、開幕カードの対阪神の勝ち越しを決めた。幸先の良いスタートとなったが、大事なのはこの勢いを持続させること。今後も打線の軸となる坂本のパフォーマンスに注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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