明治安田J1リーグ第5節、名古屋グランパスvs横浜F・マリノスが30日に豊田スタジアムで行われ、ホームの名古屋が2-1で勝利した。

前節、柏レイソル相手に今シーズン初勝利を挙げた名古屋リーグ連勝とホーム初勝利を狙う今節は、和泉に代わって河面が先発起用されており、システムは永井をトップに据えた[3-4-2-1]を採用している。

これに対して、こちらも前節京都サンガF.C.に勝利した横浜FM。布陣は[4-3-3]を継続する一方で、ポープ・ウィリアム、エドゥアルド、植中に代わって白坂、加藤、南が先発している。

試合は拮抗した立ち上がりになると、8分には裏へ抜け出した永井のシュートを起点に名古屋が波状攻撃を仕掛けるも、GK白坂が好セーブ横浜FMも負けじと左サイドを中心にゴールを脅かすなど、緊迫感ある時間帯が続く。

24分、名古屋アクシデントが発生。山岸がヒザを負傷するとプレー続行が困難になり、パトリックと交代になった。それでも27分には素早い攻撃から永井がシュートを放つなど、勢いは保持し続ける。

29分にはハイラインの裏を突いた永井がGK白坂と1vs1の場面を作るなどチャンスを作る名古屋だが、39分にはハ・チャンレも負傷交代に。直後の41分にはボックス手前からナム・テヒがミドルシュートを放つなど横浜FMもチャンスを作ったが、名古屋ブロックに防がれた。

後半も立ち上がりからオープンな展開となると、54分にはボックス付近からエウベルが強烈なシュートを放つもGKランゲラックがセーブ。しかしこのこぼれ球を拾うと、アンデルソン・ロペス、エウベルが続けざまにシュートを放ち、最後はボックス左に転がったボールを攻め上がっていた永戸が強烈に蹴りこみ先制点を挙げた。

1点を追いかける立場になった名古屋は60分に山中と和泉を投入。直後には、山中のFKからゴールに迫る場面を作る。67分には左サイドからのクロスを受けた和泉がシュートを狙うが、ブロックに阻まれゴールを脅かすまでには至らず。

中々チャンスを掴めずにいた名古屋だったが78分、渡辺が負傷でピッチを退きながらも横浜FMの交代が認められず一時的に10人となっている中で、吉田がディフェンスラインの背後にロングボール。これに抜け出した森島が冷静なチップキックでGKとの1vs1を制し、名古屋が同点に追いついた。

勢いに乗る名古屋は後半アディショナルタイム、ボックス手前の絶好の位置でFKを獲得。これを名手山中がゴール左隅に狙いすましたシュートを突き刺し、土壇場で名古屋が逆転に成功した。

試合はそのままタイムアップ。名古屋が劇的ゴールでリーグ連勝とホーム初勝利を飾った一方で、一瞬の隙を突かれ追いつかれる形になった横浜FMとしては悔やまれる敗戦になった。

名古屋グランパス 2-1 横浜F・マリノス
名古屋
森島司(後33)
山中亮輔(後45+2)
横浜FM
永戸勝也(後9)