ローマなでしこジャパンDF熊谷紗希が、チームの勝利に大きく貢献した。

29日、女子セリエA上位プレーオフ第3節、アウェイで4位インテルと対戦した首位のローマ。熊谷は[4-3-3]のアンカーで、南萌華はセンターバックの一角でフル出場した。

開始早々の6分、左CKを得たローマはショートコーナーを用い、マヌエラ・ジュリアーノのループシュート性のクロスがクロスバーを叩く。跳ね返ったボールが相手DFに当たると、ゴール前の熊谷がこぼれ球にいち早く反応して押し込んだ。

60分に追い付かれたローマだが、89分のサンネ・トロエルスガードのゴールで勝ち越し。試合数にばらつきはあるものの、2位ユベントスに勝ち点13差を付け、2季連続のスクデット獲得へ大きく前進した。

ここぞの場面で勝負強さを見せた熊谷は、先制点に加え、この試合の最多デュエル勝利数(9回)を記録したことなどが評価され、MVPにも選出されている。