旬のフルーツやおいしい野菜が手に入り「ドレッシング」や「ジャム」を手作りした経験があるという人は少なくないと思います。手作りしたドレッシングジャムを翌日や週末の食事用として保存したり、場合によっては、何日分も食べられるぐらいの量を手作りしてしまったという人もいるのではないでしょうか。そこで、管理栄養士の桜井このさんに疑問をぶつけてみました。

タマネギドレッシングだと「2~3日」 フレンチドレッシングは…

Q.まず、手作りの「ドレッシング」や「ジャム」を作るときのコツがあったら教えてください。

桜井さん「ドレッシングを作る際、特に重要なのは、水分と油分を分離させないようにする『乳化』という作業です。油と他の調味料がしっかりと混ざり合うまでかき混ぜることが大事です。

ドレッシングであれば油の中でも良い栄養素が詰まっているオリーブオイルなどを使うと、一緒に入れる調味料の塩分や糖分が高くなりすぎないように調整できるので、お勧めです」

Q.手作りの場合、消費期限はどれぐらいになるのでしょうか。

桜井さん「中に入れる食材や調味料によって大きく異なってしまうため、一概には言えません。

例えば、ドレッシングの場合、タマネギなど水分の多い野菜を具材として入れると、油と調味料だけのドレッシングよりも格段に消費期限は早くなります。2~3日程度を目安としてください。

もっと長く保存したい場合は、フレンチドレッシングやゴマの和風ドレッシングなどにしていただくと、1カ月程度は保存できるかなと思います。

ジャムの場合は冷蔵・冷凍で2週間程度はもちますが、砂糖を減らしてしまうと足が早くなりやすいので注意してください」

Q.手作りと市販品とでは、推奨される保管方法に違いはありますか。

桜井さん「最も大きな違いは、防腐剤などの添加物の有無になります。添加物というと避けたほうがいいと思いがちですが、保存という観点でいうと防腐剤が入っていることによって長期保存が可能になる商品も多くあります。

そのため、そうした添加物が入らない手作り品は、より保管方法に気を付けるべきです。容器に移すときにはなるべく空気が触れないように注意して、冷蔵庫など温度管理がしっかりできる場所で保管するようにしてください」

オトナンサー編集部

ジャムのイメージ