ラツィオのイゴール・トゥドール監督が、日本代表MF鎌田大地につい言及した。

マウリツィオ・サッリ監督が解任され、新たに招へいされたのがトゥドール監督。インターナショナル・マッチウィーク中に監督に就任した中、初陣は自身の古巣でもあるユベントスとの対戦となった。

ラツィオは現在8位に位置。3位のユベントスとの対戦は簡単な試合にはならないことが予想されるが、来シーズンのヨーロッパの大会に出場するためにも叩いておきたいところだ。

そのトゥドール監督は、試合前日の会見に出席。その中で、就任会見では触れなかった個人についても言及し、鎌田について問われて現在の評価を口にした。

アイントラハト(・フランクフルト)では、彼は前線やサイドでのプレーを見せていた。彼は完成されており、ランニングとプレーの質を備えている」

「正直に言って、彼は以前のサッカーよりも、このサッカーの方が向いている。技術的にはとてもきれいととは言えないが、最近見せた他のクオリティもあり、とても気に入っている」

「彼にはゴールを決める能力があり、中盤の選手として違いを生み出せるスキルがある。私は彼が明るくて熱心である姿を見た。試合で見てみようと思う」

フランクフルトではヨーロッパリーグ制覇の原動力となるなど注目を集め、ラツィオにも大きな期待が寄せられて加入したが、サッリ監督の中で序列はみるみる低下。ベンチスタートになるだけでなく、試合に出ないことも増え、日本代表からもしばらく遠ざかっている。

1月にも移籍の噂が浮上し、1年契約(オプション付き)ということもあり、クラブ内での居場所がないと思われた中で残留。そしてサッリ監督がチームを去ったことで、復活のチャンスが訪れた。

フランクフルト時代は得点力も魅力だった鎌田。世界で戦うにはポジションを下げる必要があるという話は以前本人がしていたが、その結果魅力を失うことに。トゥドール監督は以前の輝きを信じており、より攻撃的なポジションで起用されることが見込まれている。