美容機器メーカー「A. GLOBAL」の代表を務める金松月(きんしょうげつ)さん。会社の設立からたったの2年で、年商150億円を達成し、近年では家庭用高級美顔器を製造・販売する日本国内のメーカー9社において、高級美顔器販売台数が2年連続1位を獲得しました。
商品を買ってもらうためには、まずは多くの人に存在を知ってもらわなければなりません。今回は、金さんが「自社や商品を認知してもらうために心がけていること」についてお話をうかがいました。
◆商品だけではなく、背景も知ってもらう
――金さんが自社や商品を広く認知してもらうために心がけていることはどんなことでしょうか?
金さん(以下、金)「商品を“広く”知ってもらうことも大切ですが、それよりも“深く”ちゃんと知ってほしいと思っています。
また、商品だけではなく、その背景も知ってもらいたいです。商品を製造している会社や、そこに関わる人々のことです。
『人柄を売る』というわけではないですが、背景にある想いを知ってほしいと考えています」
◆スタッフの「顔」が見える会社
――商品の背景を知ってもらうためにどんなことを実践しているのですか?
金「ライブコマースやインスタライブなど、ライブ配信でメーカーから発信するようにしています。他の企業よりも、スタッフの顔が出る会社だと思いますよ。エンドユーザーに直接、想いを届けたいです。
本社を建てる際にも、そのような考えから、商品製造部門には内部を見ることができるように見学通路を作りました」
◆商品の価値をしっかりと知って欲しい
――金さんは、「商品を“広く”よりも“深く”知ってもらう」を重視しているわけですね。
金「はい。美顔器は20万円や30万円もする高級な商品です。せっかく買ったのに使わなかったり、効果的な使い方を知らなかったりするのはもったいないです。
勢いで買うのではなく、製品の価値をしっかり分かって購入してほしいのです」
――そのためにはどんな対策を考えているのですか?
金「エンドユーザーが、実物を見て触れる機会を増やしたいと考えています。
そのために、リアル店舗を増やしていくことももちろんなのですが、オンラインのレンタルサービスのサブスクリプションを考えています」
◆新登場の高級美顔器のサブスク
――その美顔器のサブスクはどのような内容でしょうか?
金「最大全16種類のA.GLOVALの美容機器のラインナップの中から、お好きなものをご利用できます。月額5000円からのプランがあり、高級美容機器をリーズナブルに気軽に試せます。
せっかくご購入いただいても、しばらくして新しい商品が登場して『そっちを買いたかった…!』と後悔したり、使ってみたら自分に合わなかったりなど、買って使わなくなってしまうのは本当にもったいないです。
そのようなことはないようにしたいですし、SDGsにもつながると考えて、このサブスクを開始することにしました」
――サブスクはいつから登場しますか?
金「5月からスタートする予定です。一台あればご家族で使うこともできますし、店舗での契約と違ってお家で使用できるので、『エステを申し込んだけれど、店舗が移動したから通いづらくなった』というような心配もありません」
◆アンバサダーに滝沢眞規子さんを起用
――「A. GLOBAL」のブランドの新アンバサダーとして、滝沢眞規子さんを起用されましたね。商品を認知してもらうために、滝沢さんを起用するのが相応しいと考えた理由は何でしょうか?
金「滝沢さんは、私たちが伝えたいメッセージを伝えられる方だと思います。本物を追求していらっしゃる方。女性らしく年齢を重ねながらも年々輝きを増して、親近感がありつつも、ラグジュアリーな雰囲気のある方です。
滝沢さんのライフスタイルや生き方に共感するコアなファンの方が多くいらっしゃいますし、私たちが伝えたい価値観を今後、周知していくには滝沢さんが適役でした」
<文/まなたろう>
【まなたろう】多岐にわたって興味があるアラフォーライター。コーヒーが好きで資格を取得中。海外に12年ほど住んでいたため、英語はそこそこ堪能。
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