カミラ王妃が、がんで治療中のチャールズ国王の代理で「王室洗足式」に出席した。この日、王妃はクリーム色のコートドレスを纏い、襟には故エリザベス女王が所有したペアのブローチを着けていた。「カルティエ」によるブローチは、生前の女王が1951年に北米を訪問した時に着用したものだ。

現地時間28日、英ウスターシャー州の都市ウスターにあるウスター大聖堂で「王室洗足式(Royal Maundy Service)」が執り行われた

「王室洗足式」は、復活祭(イースター)の前に迎える「聖木曜日(モーンディ・サーズデー)」に行われる英国国教会の宗教礼拝で、英国の君主または代理人が“モーンディ・マネー”と呼ばれる小さな銀貨を、教会や地域社会に貢献した高齢者に贈呈する儀式が行われる。

現在、チャールズ国王はがんの治療中であるため、洗足式にはカミラ王妃が代理で出席し、モーンディ・マネーの銀貨を贈呈した。

この日、王妃は「Fiona Clare(フィオナクレア)」によるレオパード柄のシフォンドレスを着ており、その上にクリーム色のカシミアのコートドレスを纏っていた。

王妃は、ロンドンにある世界最古のハットブランド「Lock & Co.(ロック&コー)」によるファーが付いたブラウンの帽子を被り、同色のスウェードのロングブーツを合わせている。黒いレザーの手袋を着用し、片手にはブラウンのハンドバッグを持っていた。

そして耳には、ゴールドに大粒のダイヤモンドを配したドロップイヤリングが輝いていた。このイヤリングは王妃のコレクションで、昨年5月に執り行われたチャールズ国王の戴冠式でも着用していた。

コートドレスの襟に輝いていたのは、故エリザベス女王が愛用した「カルティエ」によるペアのブローチだ。フラワーモチーフのブローチは、ゴールドの花びらのセンターに、クッションシェイプのサファイアとブリリアントカットのダイヤモンドが配されている。

レスリー・フィールド著『The Queen’s Jewels』によると、2個のブローチはジョージ国王とエリザベス女王が、それぞれ1942年1945年に購入したものだ。

生前の女王は1951年秋に北米を訪問した時、このブローチを着けていた。ほかにも1991年に英バークシャー州の町ブラックネルを訪れた際や、1995年にエプソム競馬場で開催された英ダービーに出席した時にも着用していた。

女王はこのブローチを、左肩や襟の上に並べて着けていたという。

画像は『The Royal Family Instagram「Today, The Queen presented Maundy Money to 75 men and 75 women in Worcester Cathedral in recognition of service to their local communities.」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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