ラ・リーガ第30節が30日に行われ、バルセロナとラス・パルマスが対戦した。

 現在公式戦10試合負けなし、ラ・リーガに限定しても直近8試合で6勝2分無敗と好調を維持しているバルセロナ。気が付けば、直近は調子を落としているジローナを抜き去って2位に浮上した。首位を独走するレアル・マドリードとの勝ち点差は「8」離れており、シャビ・エルナンデス監督の”ラストシーズン”で奇跡を成し遂げるには、残りの1試合たりとも落としてはならない。

 今節はここまで10勝7分12敗の成績で勝ち点「37」を積み上げ、現在は11位につけているラス・パルマスをホームに迎える。ラス・パルマスは直近5試合で2分3敗と未勝利が続いているが、アウェイの地で6試合ぶりの白星を飾れるだろうか。

 バルセロナシャビ監督は、パウ・クバルシイルカイ・ギュンドアン、ロベルト・レヴァンドフスキといった面々をスターティングメンバーチョイス。一方、ラス・パルマスのスタメンにはサンドロ・ラミレスやムニル・エル・ハダディらが並んだ。

 試合は立ち上がりからバルセロナが対人での強さを発揮し、そこからの切り替えで良いシーンを作っていく。19分には左サイドで前を向いたジョアン・カンセロが斜めのパスをつけると、レヴァンドフスキがスルーし、フェルミン・ロペスダイレクトで背後のスペースへ送る。抜け出したレヴァンドフスキは自ら足を振れなかったが、セカンドボールを拾ったハフィーニャが流し込んだ。バルセロナが先手を取ったかに思えたが、ここはオフサイドの判定で得点は認められなかった。

 続く24分には中盤でギュンドアンがボールを奪ったところから、セカンドボールを拾ったセルジ・ロベルトが背後のスペースへ浮き球のボールを送る。抜け出したハフィーニャがチャンスを迎えるかと思われた直後、飛び出してきたGKアルバロ・バジェスに倒される。バジェスにはレッドカードが提示され、ラス・パルマスは前半から10人での戦いを強いられることとなった。

 早くもバルセロナは数的優位となったものの、前半はゴールネットを揺らすことができずに終える。後半に入ると59分、途中出場のジョアンフェリックスが敵陣左サイドでボールを受けると、時間を作って背後のスペースへ浮き球のボールを送る。うまく抜け出したハフィーニャはGKの位置をよく見て、ループ気味のヘディングシュートを沈め、バルセロナが遂にラス・パルマスのゴールをこじ開けた。

 先手を取ったバルセロナはその後も試合を優位に進める。78分にはギュンドアンとのパス交換で右サイドを破ったクンデが中央へ送ると、ボックス中央でフリーになったJ・フェリックスがダイレクトで合わせたが、シュートはクロスバーに嫌われた。

 試合はこのままタイムアップ。バルセロナは10人の相手に追加点を挙げることこそできなかったものの、チャンピオンズリーグ(CL)も含めた公式戦4連勝を達成した。一方、ラス・パルマスはこれで6試合未勝利が続いている。

 次の週末、スペイン国内ではコパ・デル・レイの決勝が控えているため、ラ・リーガの開催は1週間休みとなる。この後、バルセロナ4月10日チャンピオンズリーグ(CL)・準々決勝ファーストレグでパリ・サンジェルマンと敵地で対戦し、13日には次節のラ・リーガでカディスの本拠地に乗り込む。一方、ラス・パルマスは14日にセビージャをホームに迎える。

【スコア】
バルセロナ 1-0 ラス・パルマ

【得点者】
1-0 59分 ハフィーニャ(バルセロナ

ハフィーニャが後半に“本物”のゴール [写真]=Getty Images