セリエA第30節が30日に行われ、ミランは敵地でフィオレンティーナと対戦した。

 現在は公式戦5連勝中で、セリエAに限定しても今季4度目の3連勝を飾っているミラン。前節終了時点での成績は19勝5分5敗の勝ち点「62」で、調子を落としているユヴェントスを抜き去って2位につけている。公式戦6連勝を目指す今節は、ここまで12勝7分9敗の勝ち点「43」で8位につけるフィオレンティーナの本拠地『アルテミオ・フランキ』に乗り込む。

 ミランはルベン・ロフタス・チーク、ラファエルレオンオリヴィエ・ジルーといった面々がスターティングメンバーに並んだ。一方、フィオレンティーナルーカスマルティネス・クアルタ、ルーカス・ベルトラン、アンドレア・ベロッティらが先発に名を連ねている。

 試合は立ち上がりからミランが攻め込み、11分には細かいステップのドリブルでボックス内へ侵入したR・レオンが、ボックス左から切り返して右足で狙ったものの、シュートは枠の外へ。17分にはR・レオンのクロスボールから、サムエル・チュクウェゼがヘディングシュートを放ったが、ここはGKピエトロ・テラッチアーノに弾き出された。

 対するホームチームも27分、敵陣右サイドでR・レオンとの競り合いを制したドドが頭で繋ぐと、ボールを拾ったジョナタン・イコネが裏のスペースへスルーパスを送る。抜け脱したベロッティが右足を振り抜いたが、ここは素早く間合いを詰めたGKマイク・メニャンに阻まれた。

 前半はこのままスコアレスで終了。後半に入ると一気に試合が動く。47分、アレッサンドロ・フロレンツィの蹴った長いボールが敵陣へ流れると、ルーズボールを拾ったR・レオンがチュクウェゼとのワンツーでボックス右へ侵入。ヒールで中央へ折り返すと、最後はロフタス・チークが押し込んだ。

 ミランが鮮やかな攻撃で先手を取ったものの、フィオレンティーナも直後に試合を振り出しに戻す。50分、ピッチ中央付近でロングボールを処理したマルティネス・クアルタが頭で繋ぐと、最前線のベルトランがダイレクトで落とす。ボールを受けたアルフレッドダンカンが左足で狙い澄ました一撃を沈めた。

 だが、ミランもこのまま黙ってはいない。続く53分、敵陣左サイドで長いボールを収めたタイアニ・ラインデルスが背後のスペースへスルーパスを送ると、駆け上がってきたR・レオンが一気にスピードアップ。飛び出してきたGKテラッチアーノもかわして無人のゴールに流し込み、ミランが再びリードした。

 その後は両チームともに悪くないシーンを作りながらも、これ以上スコアは動かずにタイムアップ。この結果、ミランが2-1で勝利し、3月の公式戦6戦全勝を達成した。一方、フィオレンティーナは公式戦3戦未勝利が続く。ホームゲームでは第22節インテル戦(●0-1)以来の黒星を喫した。

 次節、ミラン4月6日にレッチェをホームに迎える。一方、フィオレンティーナは3日にコッパ・イタリア準決勝ファーストレグのアタランタ戦が予定されており、7日には次節のセリエAユヴェントスの本拠地に乗り込む。

【スコア】
フィオレンティーナ 1-2 ミラン

【得点者】
0-1 47分 ルベン・ロフタス・チーク(ミラン
1-1 50分 アルフレッドダンカンフィオレンティーナ
1-2 53分 ラファエルレオンミラン

ラファエル・レオンが2得点に絡み、ミランが敵地で勝利 [写真]=Getty Images