パリ・サンジェルマンを率いるルイス・エンリケ監督は、今夏での退団が濃厚となっているフランス代表FWキリアン・エンバペの残留を諦めていないようだ。31日、フランス紙『レキップ』が『プライム・ビデオ・スポーツ』のインタビューでのコメントを伝えている。

 PSGとの現行契約が2024年6月30日に満了を迎えることから、今シーズン終了後の去就に大きな注目が集まっているエンバペ。すでにクラブ首脳陣に対してPSG退団の意向を伝えたと報じられ、レアル・マドリードへの移籍が有力視されるエンバペだが、指揮官を務めるエンリケ監督は同選手のPSG残留への望みを捨てきれていない。

 31日にマルセイユとの“ル・クラスィク”に臨むPSG。インタビュアーから、「今回のクラスィクがエンバペにとってPSGでの最後のクラスィクであることが、あなたの決断に影響を与えたり、決断を変えたりすることに繋がるか?」と問われたエンリケ監督は、「なぜ最後になるんだ?私はキリアンが考えを変えることを今でも願っている」と発言し、「彼はまだ何も言っていない」と残留を諦めない姿勢を強調した。

 また、「気が変わるかもしれない」と述べつつ、「仮に今シーズン、私たちが4つのタイトルすべてを獲得し、キリアンが最後の瞬間に選択を下したと想像してみよう。彼の居場所はパリだということだ。そうしない理由は?いずれわかるだろう」とクラブの成績がエンバペの決断に大きな影響をもたらすと主張している。

今夏でのPSG退団が有力視されるエンバペ [写真]=Getty Images