いわゆる「反撃能力」を有する兵器。

トマホークを運用するのに必要な知識を提供

アメリカ海軍第7艦隊は2024年3月29日海上自衛隊航空自衛隊の隊員への「トマホーク巡航ミサイル発射訓練を行ったと発表しました。

日本の海上自衛隊は、2025~2027年度にかけて最大400発のトマホークミサイルを取得する予定です。同ミサイルは他国の基地などを破壊する性能を有するため、2022年度から防衛強化の一環として自衛隊での保有が決定した「反撃能力(敵基地攻撃能力)」のひとつとなります。

訓練は3月25日~28日、第7艦隊所属のアーレイバーク級ミサイル駆逐艦「マッキャンベル」で行われました。海上自衛隊航空自衛隊の士官に制御システムや関連機器を説明したほか、実際の攻撃ミッションを想定した実戦的な訓練を行い、トマホークを運用するために必要な知識を提供したとのことです。

28日にはラーム・エマニュエル駐日アメリカ大使も視察に訪れ「この訓練は、日本のトマホーク兵器制御システムの獲得と、新しい能力を習得するための重要なマイルストーンとなる。この作戦地域内で抑止力を維持し、作戦を行うために我々がしなければならないことだ」と話したようです。

発射訓練が行われたアーレイバーク級ミサイル駆逐艦「マッキャンベル」(画像:アメリカ海軍)。