小学館「JS研究所」は、イマドキ女子小学生のリアルな本音を聞いた、“ビューティートレンド”に関するアンケート結果を発表した。

この調査は、小学校低学年女児向け雑誌「ぷっちぐみ」2024年2・3月と、少女まんが誌20年以上連続部数No.1「ちゃお」2024年2月号にて、「ビューティー事情」のアンケートを実施したもの。その結果をまとめ、“イマドキJSの最新トレンド”として発表した。

調査ではまず、低学年JSに「持っているメイクアイテム」について質問したところ、「口紅」と「アイシャドウ」が35%を超え、「チーク」も30%近い数字に。イマドキJSたちはベースメイクよりも、自分たちの好きな色や個性を表現しやすい、ポイントメイクのアイテムが人気であることがわかった。

次に「ほしい化粧品」をたずねると、低学年と高学年の間で大きな差はなかった。ランキングTOP5の内では「マスカラ」と「ファンデーション」の順位が逆転。6位以下にランクインしているアイテムも大きな差はなかったが、高学年の方が「化粧下地」や「コンシーラー」といったベースメイクアイテムが上位にランクインした。

続けて、高学年JS「ちゃお」読者には、「ほしい化粧品」の中でもアイテム別に具体的なブランドを調査。人気のメイクブランド第1位は「キャンメイク」、第2位には、僅差で「ロムアンド」がランクインし、ドラッグストアや100円ショップで手に入るプチプラブランドや韓国コスメに人気が集中した。

また、「普段使っているスキンケアアイテム」についても質問。低学年と高学年、ともに「リップクリーム」が1位で、特に低学年JSでは半数以上が持っているなど、イマドキJSの定番スキンケアアイテムになっているようだ。以下、低学年は「石鹸・洗顔料」「日焼け止め」の順、高学年は「乳液・クリーム」「化粧水」の順となった。

さらに、高学年JS「ちゃお」読者に、「普段使っているスキンケア」のアイテム別の具体的なブランドと「お肌の悩み」について調査。スキンケアアイテムでは「ニベア」「キュレル」「無印良品」が上位に登場、メイクアイテム、スキンケアアイテム共にドラッグストアなどで手に入るプチプラ商品が人気となった。

最後に、高学年JSに具体的な肌の悩みを調査したところ、3割以上が乾燥に悩んでいるという事実も明らかに。前述の「普段使っているスキンケアアイテム」でも、「リップクリーム」や「乳液・クリーム」などの保湿アイテムが人気だ。一部、「(敏感肌で)しみる」という悩みを持つ子もいた。

今回の調査結果について、「ちゃお」編集長は「今のJSは、メイクに非常に興味を持っていて、よく調べています。10年前はメイクと言っても透明マスカラやほんのり色づくリップ程度のものでしたが、今は大人でも難しいカラーのマスカラやアイシャドウ、チークを上手に使いこなしている子もいます。今人気なのはカラーメイクや、韓国風のメイクで、ダンスの発表会などは皆がばっちり決めています。また親御さん達もイベントや休日はメイクOKのおうちがほとんど。お母さんのハイブランドのアイシャドウなどにも詳しく、お母さんとシェアして使っているようです!」とコメント。

一方、「ぷっちぐみ」編集長は「2022年4月号に付けた『パフッとスプレーアートぬりえ』(女の子の顔イラストにぬりえでメイクする)付録は好評でした。低学年女児もメイクテクには興味があるようです。メイクアイテムの情報はぷっちぐみモデルの何人かは『TikTok』などSNSから得ることもあるそうで、購入先は100均セリア』など雑貨店で購入される方がいると聞き取りしています。保護者の方々は、概ねメイクに関して寛容な様子です。お嬢さんらが可愛くなることは本人以上に楽しい時間のようです。10年ほど前ですと読者のお父様の一部からは、お嬢さんにメイクをさせるのはイヤだという意見があったりしましたが、現在そういった声はほとんど聴かないです」とコメントしている。