アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督が、マンチェスター・シティ戦を振り返った。3月31日イギリスメディア『スカイ』が同監督のコメントを伝えている。

 プレミアリーグ第30節が3月31に行われ、マンチェスター・シティアーセナルが対戦した。試合は、立ち上がりから首位攻防戦ならではの緊張感あふれる展開に。マンチェスター・シティがボールを握って支配率を高める一方、アーセナルも堅いブロックと鋭いカウンターでゴールをうかがう。結局、最後までスコアは動かず0-0で試合は終了したものの、両者の狙いがはっきりと見えた好ゲームとなった。

 なかでも光っていたのは、強力な攻撃陣を擁するマンチェスター・シティを完封したアーセナルの守備だ。最終的に12本のシュートを放たれたものの、枠内に打たれた本数はわずかに「1」。同メディアで解説者を務める元イングランド代表DFガリー・ネヴィル氏も、「ファイナルサードマンチェスター・シティをあれほど苦しめたチームは見たことがない。スペースがないように見えた。アーセナルの守備の仕方はとてもユニークだった」と称賛を送っている。

 試合後のインタビューに応じたアルテタ監督は、「勝たなければ決してハッピーではない」と前置きしつつ、「私たちは大きな一歩を踏み出したと思う。去年ここで起きたことを経験し、違う形で出られた」と4失点を喫した昨シーズンのアウェイ戦を引き合いに出しながら、今節の手応えを明かした。

 また、ビルドアップでの課題を口にしたアルテタ監督だったが、「選手全員の献身性、守備のすべての部分における規律。ピッチの高い位置でボールを奪おうとしていたときは、何度もボールを奪うことができた」と守備を高評価。続けて、「彼らがホームで無得点だったのは2021年以来、3年ぶりだと思う」と指摘しながら、「この特別な場所に来て、今日のようなことができたチームは多くない。特に多くのことがかかっているときには対応しなければならず、それは新たなステップだ」と述べている。

 一方、リヴァプールを含めた三つ巴のリーグ優勝争いが激化するなかでのドローに対しては、「何も変わらない。我々は勝ちたかった」と悔しさを滲ませつつ、「残念ながらリヴァプールの結果は分かっているが、私たちは続けなければならない。まだやるべきことはたくさんある」と決意を語った。

マンチェスター・シティ戦を振り返ったアルテタ監督 [写真]=Getty Images