チャールズ国王が、英ウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂で開催されたイースター(復活祭)礼拝に出席した。国王が王室ファンの前に姿を現すのは、がんを公表して以来、初めてのことだ。礼拝堂に到着した国王は、集まった群衆に手を振ったり、「イースターおめでとう!」の呼びかけに笑顔で応えるなど元気な姿を見せていた。礼拝後には待ち受けた人々の前に行き、しばらくの間交流を楽しんだ。

チャールズ国王は2月にがんの治療を開始したと公表し、現在は英ノーフォーク州サンドリンガムの別宅で療養生活を送っている。週に一度はロンドンに来て、外来患者として治療を受けている

回復するまで王室公務は休んでいるが、国事行為や文書業務などのオフィスワークやバッキンガム宮殿での対面式公務などは続けている。

3月28日には英ウスターシャー州にあるウスター大聖堂で、聖木曜日を記念する伝統行事「王室洗足式(Royal Maundy Service)」が行われたが、国王は出席せず、礼拝では音声メッセージが流された

イースター(復活祭)を迎えた31日には、ウィンザー城にある聖ジョージ礼拝堂で恒例のイースター礼拝が行われた。

復活祭は、十字架にかけられたイエス・キリストの復活を祝う日で、キリスト教においては最も神聖な日とされている。そのためイースター礼拝はクリスマス礼拝と同様に、王室メンバーが勢揃いするのが恒例だ。

3月22日にはキャサリン皇太子妃ががんの治療中であることを公表し、現在は家族とともにサンドリンガムの別宅でイースター休暇を過ごしている。そのためウィリアム皇太子一家は、今年のイースター礼拝への出席を見送った。

この日、聖ジョージ礼拝堂にはエディンバラ公エドワード王子夫妻と長男ウェセックス伯爵ジェームズ、アン王女と夫ティモシー・ローレンス海軍中佐、アンドルー王子と元妻セーラ・ファーガソンさんが到着する姿が目撃された。

そしてこの後、チャールズ国王がカミラ王妃とともに車で到着した。国王が王室ファンの前に姿を現すのは、がんを公表して以来、初めてのことだ。

当日午前10時40分頃、聖ジョージ礼拝堂の前に到着した夫妻は車両から降りると、集まった群衆に向けて笑顔で手を振った。

国王はネイビーブルーのスーツに鮮やかなブルーのネクタイを合わせ、黒いロングコートを羽織っていた。群衆から「イースターおめでとう!」と声があがると、「みなさんも」と笑顔で応えるなど元気な様子を見せた。

礼拝が11時45分頃に終わると、国王と王妃は待ち受けた群衆としばらくの間会話をするなどして交流を楽しんだ。

人々は「早い回復を」「ハッピーイースター」などと書かれた風船を掲げ、復活祭を祝福する声や国王を見舞う言葉をかけたという。

ある時には、ウェールズの国旗を持っていた女性が「陛下、カミラ17歳なんです」と呼びかけると、その前を通り過ぎた国王が驚いて振り返る場面があった。

この女性は愛犬のことを話していたようで、「私のキング・チャールズ・スパニエル(犬種)です。彼女は17歳です」と伝えた。すると国王は、「本当かい? それは驚いた。新しい犬を見つける必要があるかもしれませんね」とジョークで返していた。

画像は『The Royal Family Instagram「The King and Queen, The Duke and Duchess of Edinburgh, The Princess Royal and other members of the Royal Family attended the Easter Mattins Service at St George’s Chapel today.」』『The Independent X「Watch: King Charles greets public after Easter Sunday service」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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