吉高由里子が主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第13回「進むべき道」が3月31日に放送され、高畑充希演じる定子がいよいよ本格的に登場した。現在32歳にして当時10代半ばの定子を違和感なくチャーミングに演じる高畑に、視聴者からは驚きの声が上がった。(以下、ネタバレがあります)

【写真】幸せそうな道長(柄本佑)と倫子(黒木華)の夫婦ショット

一条天皇元服、定子が入内

源氏物語」を生み出した平安時代の女流作家・紫式部の人生を描く「光る君へ」。人気脚本家・大石静氏が脚本を務め、主人公・紫式部こと“まひろ”を吉高が、彼女の生涯の“ソウルメート”となっていく藤原道長柄本佑が演じている。第13回では、一条天皇(柊木陽太)が元服し、道隆の娘・定子が女御として入内する展開が描かれた。

「父上!母上!兄上の恋文を見つけてしまいました」と無邪気に登場した定子。兄・伊周(三浦翔平)とかわいらしいきょうだいげんかを繰り広げた。その後、定子は入内し、4歳年下の一条天皇の后に。変顔で一条天皇の緊張をほぐし、「お上のお好きなものをお教えください。お上のお好きなもの、わたしも全部好きになります」と優しく語りかけた。

■幼き一条天皇、演じるのは“ちびジョー

定子はこの時、14~15歳。一条天皇の最愛の妃となり、清少納言らが集う才気にあふれたサロンを作り上げる人物だ。

そんな定子の明るく聡明なキャラクターが伝わる入内シーン。演じる高畑は1991年12月生まれだが、もともと大きな丸い瞳が印象的な童顔であることに加えチャーミングな表情や少し高めの声色で、10代半ばの定子を違和感なく演じてみせた。

一方、“夫”となった一条天皇を演じているのはNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(2021年)で“ジョー”こと大月錠一郎(オダギリジョー)の幼少期を演じた柊木。2011年9月10日生まれの12歳で、ドラマ「最愛」(2021年、TBS系)では高橋文哉が演じた青年・朝宮優の幼少期を、「ミステリと言う勿(なか)れ」(2022年、フジテレビ系)では菅田将暉演じる主人公・久能整の幼少期も演じた実力派だ。「光る君へ」では、りりしい中にもあどけなさの残る少年天皇をチャーミングに演じている。

高畑充希の演技力に視聴者驚き「すごい!」

そんな一条天皇と定子のかわいらしい夫婦に、視聴者からも「仲睦まじいお2人が尊い!」「2人ともかわいい…このやりとりずっと見てられる」「一条天皇と定子さまのシーンが癒やしだった」の声が続々。中でも年齢の壁を飛び越える高畑の演技力には「さすが、どうみても10代!」「ピュアで無邪気な定子さま、かわいすぎる!!」「子供らしさがちゃんと残っててすごい!」と驚きの声が飛び交った。

一方で、一条天皇の母で皇太后の詮子(吉田羊)からの当たりは、心なしかきつい様子。「詮子さま、定子さまに対しては怖いな…」「詮子さまと定子さまの関係が気になる」の声も上がった。

SNSでも「#光る君へ」「一条天皇」といった関連ワードがトレンド入りする盛り上がりを見せた第13回。政治の世界では、絶対的権力を握っていた兼家(段田安則)が老いたことで、その後継をめぐり道隆、道兼(玉置玲央)、道長の3兄弟がピリピリし始める様子も描かれた。

続く4月7日(日)放送の第14回「星落ちてなお」では、道隆ら中関白家の絶頂期が訪れる。

仲むつまじい一条天皇(柊木陽太)と定子(高畑充希)/「光る君へ」第13回より (C)NHK