加湿器は空気が乾燥しがちな季節に活躍する生活家電です。上手に使うことで、室内を快適な湿度に保て、ウイルス対策にもつながるでしょう。

しかし本体のお手入れを怠ってしまうと、かえって菌を広げてしまう可能性も否めません。

そこで家電メーカーとして知られるPanasonicの公式サイトより、加湿器のお手入れに関する注意事項を紹介します。

加湿器内部は意外と汚れている

加湿器は、水道水を蒸気に変えて空気中へと放出する仕組み。「水しか使っていないため、汚れることはない」と思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし実際には、加湿器内部には以下のような汚れが蓄積します。

・水道水に含まれる塩素やミネラル

タンク内で繁殖したカビや雑菌

水道水に含まれる塩素やミネラルが付着したままの状態にしておくと、フィルターが目詰まりしてしまう可能性があります。加湿能力が低下してしまうだけではなく、本体の故障にもつながりかねません。

さらに注意しなければならないのが、タンク内の水が原因で繁殖する菌類です。

水を入れっぱなしにしたタンクフィルターには、1~3日ほどで細菌が繁殖してしまいます。水道水を加熱しないまま使う気化式や超音波式の加湿器は、特に注意が必要です。

加湿器をお手入れする際のポイント2つ

加湿器を安全に使い続けるために、以下2つのポイントを意識しましょう。

タンクの水は毎日交換する

水を入れるタンクは水垢が溜まりやすく、また前項でも触れた通り細菌が繁殖しやすい場所です。そのため水を入れっぱなしにはせず、毎日交換することが必須です。

タンクの水は毎日取り替える必要があります。その都度、水洗いしておけばより安心な上に、汚れが蓄積されにくくなるのでおすすめ。

Panasonic公式 ーより引用

水を入れ替える際は、タンクに少しの水を入れて振り洗いして清潔さを保ちましょう。

吹き出し口の水分や汚れを拭き取る

細菌が繁殖しやすいのは水分がある場所。加湿器の使用後は、水蒸気が出る吹き出し口に付着する水滴もしっかり拭き取りましょう。

また吹き出し口は、汚れが溜まりやすい場所でもあります。汚れで吹き出し口が詰まると、本来の加湿効果が発揮できないため、乾いた布で優しく拭いてください。

加湿器を安全に使い続けるためには、『水』がある部分をこまめにお手入れする必要があります。お手入れのタイミングを決めてルーティーン化するのもよいでしょう。

お手入れを楽にしたい場合は…

「加湿器のお手入れが面倒だな…」と感じる人は、菌が繁殖しづらいスチーム式を使うのも手です。

スチーム式は、水を沸騰させて水蒸気を発生させるタイプなので、雑菌が繁殖しにくいといわれています。またフィルターがないものが多いため、フィルターがある加湿器と比較するとお手入れが楽でしょう。

空気が乾燥する時期に毎日使いたい加湿器。しかし溜まった汚れをそのままにしていると、健康被害につながってしまう可能性があります。

水に触れるタンクフィルター、水滴が付きやすい吹き出し口は特に汚れが気になりやすい部位です。定期的なお手入れを欠かさないようにしましょう。


[文・構成/grape編集部]

出典
Panasonic公式
※写真はイメージ