木浪は昨年、8番打者としてチームへの貢献も大きかった(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 阪神は3月31日の巨人戦(東京ドーム)に5-0と勝利、セ・リーグ最長となる連続無得点記録は25イニングでストップ、一発攻勢で食い止め、今シーズン初勝利を飾った。

【プロ野球解説】巨人”高橋礼は勝てる!”阪神森下が流れを止めた!DeNA”度会が史上初の記録!”中日は”防げるミスが多すぎた…”ロッテ佐々木の変化!日本ハムは田宮&水野の躍動!3連戦を解説します!

 開幕戦、2戦目と0を並べ心配された打線に火がついた。0-0で迎えた8回二死一、三塁の好機。森下翔太がこの回から登板した左腕・中川皓太の直球を捉えて、鮮やかに先制アーチを放った。自身今季初安打がチームを救う初ホームランとなった。

 初戦は梶谷隆幸のスーパーキャッチに阻まれるなどいい当たりが出ながら、アウトになる不運が続いていたが、しっかり力を発揮した。9回には小幡竜平の1号アーチも飛び出し、ダメ押しの5点目を加えた。負ければ、開幕3連敗と心配されたが、何とか一矢報いた形となった。

 また開幕3連戦の戦いぶりについては球界内からも様々な考察の声が出ている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は3月31日に自身のYouTubeチャンネルに「【プロ野球解説】巨人〝高橋礼は勝てる!〟〝阪神森下が流れを止めた〟!〝DeNA度会が史上初の記録!〟中日は防げるミスが多すぎた…〝ロッテ佐々木の変化!日本ハムは田宮&水野の躍動!〟3連戦を解説します!」と題した動画を更新。週末に行われた開幕3連戦、各球団の戦いぶりを語っている。

 その中で阪神については「状態が良くないまま入ってしまった」と、開幕2試合は0行進と点を奪えずに巨人に完封勝利を許してしまった背景を分析。「打線のつながりもないし、当たっているバッターもいない」中で若武者、森下の一発が「重い空気を払拭してくれたね」とコメント。

 バッテリーでは3戦目に先発マスクをかぶり、才木浩人バッテリーを組んだ梅野隆太郎についても注目。「久々に見たけど(ボールを)止めるのがうまいね 後ろにそらさない」として、安定した力を発揮しているとした。

 さらに打線では気がかりな点として「木浪の状態が良くない」とした上で、3戦目で8回から代走で起用された小幡が9回に1発を放ったことで「チームの中の競争も激しくなってきたかな」「木浪もうかうかできない」と開幕早々ながら、遊撃において競争が激化しそうだと予想する場面も。

 木浪聖也は昨季、127試合に出場、打率.267、1本塁打、41打点。勝負強さも知られ「恐怖の8番打者」として、日本一の立役者の一人ともされた。しかしその木浪は開幕してから3試合ここまでノーヒットとなっている。

 開幕直後とあって、今後状態を上げていくことが期待されるが、シーズンは待ったなしとあって、遊撃を争う小幡の状態が上がっていくようであれば、今後注目のポジションともなりそうだ。

 動画内ではほかにも各球団の戦いぶりについて触れている。

 開幕の連敗を食い止めた阪神は4月2日から関西に戻って、DeNAと3連戦(京セラドーム大阪)を戦う。猛虎ファンの熱い声援に応える熱戦が期待されそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

開幕3連戦負けこしの阪神の気がかりなポイント 「木浪もうかうかできない」と高木豊氏が注目するポジション争いとは