以前からメジャー移籍の可能性が論じられてきた佐々木。その去就に気になる動きがあった。(C)Getty Images

 球春が到来して間もない球界で気になるニュースが舞い込んだ。現地時間3月31日に米紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール記者は、佐々木朗希ロッテ)が、2025シーズンにドジャース入団する可能性を伝えた。

 佐々木は昨年オフにポスティングシステムでのメジャー移籍を模索。キャンプイン間近まで契約更改を先延ばしにするなど、日米両球界で、その去就が小さくない話題を集めた。

【動画】日本人最速の165キロを記録!凄みを増した佐々木朗希のピッチングの映像

 もっとも、佐々木は現在22歳。ポスティングを利用しても26年オフまでは大型契約は見込めない。というのも、メジャーリーグでは2016年に施行したルールにより、25歳未満の選手に使用できる金額は、契約金や年俸など込みで、年間500万ドル(約7億2500万円)と定められているからだ。さらに契約形態もマイナー契約からスタートする。

 とはいえ、パフォーマンスの面を考慮すれば、いま移籍することで飛躍的に伸びる可能性はある。そうしたなかでナイチンゲール記者は、「世界で最高の投手の1人である、22歳のロウキ・ササキに対して、MLB球団のGMたちはシーズン終了後にドジャースと彼が契約すると予想している」と報道。匿名ではあったものの、某球団のGMによる「全チームが彼を獲得したいと考えている。だが、現時点でササキドジャース以外の選択肢はあり得ない。それは私たち全員が知っていることだ」というコメントも紹介した。

 米球界内での“共通認識”となっている佐々木のドジャース移籍。実現すれば、まさに電撃的な契約となるのは必至であり、ドジャース投手陣の強化が促進される。来年に投手としての本格復帰を見込んでいる大谷翔平をはじめ、12年総額3億2500万ドル(約491億円)の契約を締結した山本由伸、そしてタイラー・グラスノー、ウォーカー・ビューラー、ボビー・ミラー、ダスティン・メイとメジャー屈指の先発ローテーションが完成する。

 果たして、佐々木の念願であるメジャー移籍はどの球団で叶うのか。来オフに実現するか否かは不透明だが、こうした関係者の認識を見ても本人のステップアップ志向が強いのは間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

米記者が佐々木朗希の来オフのメジャー移籍を報道! MLB複数GMが「ドジャース以外の選択肢はあり得ない」と断言