1日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比36.21ポイント(1.19%)高の3077.38ポイントと3日続伸した。
 中国経済の先行き不安がひとまず後退する流れ。官民発表の今年3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)がいずれも市場予想を上回ったことが好感された。うち国家統計局などが発表した製造業PMIは50.8に達し、景況判断の境目となる50を6カ月ぶりに回復している。
 業種別では、自動車の上げが目立つ。賽力斯集団(SERES:601127/SH)、東風汽車(600006/SH)が各3.9%高で引けた。深セン上場の重慶長安汽車(000625/SZ)も5.6%高、比亜迪(BYD:002594/SZ)が4.4%高と大きく上昇している。
 非鉄金属や建材など素材セクターの一角も高い。江西銅業(600362/SH)が1.2%高、紫金鉱業集団(601899/SH)が0.3%高、金隅集団(601992/SH)が4.3%高、中国巨石(600176/SH)が3.9%高で引けた。中国の景気回復による需要の拡大が期待された。
 半面、石炭株はさえない。中国神華能源(600188/SH)が1.8%安、陝西煤業(601225/SH)が1.4%安、中国中煤能源(601898/SH)が0.7%安で取引を終えた。このほか、道路株の一角も売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.63ポイント(0.64%)高の255.57ポイント、深センB株指数が7.53ポイント(0.69%)高の1092.59ポイントで終了した。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)