レアル・ソシエダのMFアルセン・ザハリャンのアラベス戦での好パフォーマンスを、スペイン紙『マルカ』が絶賛している。

 31日に行われたラ・リーガ第30節で、アラベスと対戦したレアル・ソシエダ。日本代表帰りの久保建英やミケル・オヤルサバルらがスタメンに名を連ねた中、“ロシアの天才児”が躍動する。直前の練習中に右足第5中足骨基部を骨折したブライス・メンデスの代役として、インサイドハーフで先発起用されたアルセン・ザハリャンは、ジョン・パチェコの決勝点をアシストした他、オフサイドによりゴール取り消しになったものの、オヤルサバルへと供給したスルーパスは白眉のプレーだった。

 83分にピッチを退くまで、随所に光ったパスセンスなど、傑出したパフォーマンスを披露したザハリャン。『マルカ』は「ロシアから持参したキャビアを振る舞った」と形容しつつ、「チュリウルディンのユニフォームを着て以来、おそらく最高のパフォーマンスを見せた」と絶賛。大手紙が出身国の高級食材に喩える程、ザハリャンのプレーが抜きん出ていたことが窺える。

 また『マルカ』は、代表ウィーク前最後のカディス戦でゴールを決めた後、ヴァレリー・カルピン監督のロシア代表に約1年ぶりに招集されたことが、「彼のモチベーションを高めた」と指摘。そして、インサイドハーフとして起用されたセルビア代表との親善試合で、アシストを記録したことは「最も目立ったポジション(インサイドハーフ)でチャンスを得るきっかけにもなった」とアピールになったと見解を綴っている。

 見るものを惹きつける“輝き”を放ったザハリャンの活躍もあり、リーグ戦3連勝となったレアル・ソシエダの次戦は、14日のアルメリア戦となる。

傑出したパフォーマンスを披露したMFザハリャン [写真]=Getty Images