NPO法人ケイロン・イニシアチブは、研究者が安心して研究に打ち込んだり、留学の道を選択したりすることができる環境整備を支援することを目的として、研究者の家族・パートナーに向けた助成金制度「Cheiron-GIFTS(研究者家族留学支援イニシアチブ)」。

Cheiron-GIFTS 2024は、設立当初からのテーマである「研究者の家族・パートナーの海外でのキャリアパスの問題」に加えて、2022年から開始した「研究者の留学先での多様な家族・パートナーの在り方」を問う課題を継続します。


さまざまな領域でのダイバーシティの必要性が求められる中で、「家族」のあり方も多様化してきています。例えば、LGBTQ+カップル、事実婚、シングルマザー・ファザーなど、従来の概念には当てはまらない新しい家族の形態が生まれています。その一方で、日本の社会基盤は、従前の形態をベースとして構築されており、海外に比べ大きく遅れをとっていると言えます。そこで、Cheiron-GIFTS では昨年度より、海外における研究者の多様な家族・パートナーについて、留学後に日本国内でも展開しうるあり方を探すことを目的に課題を設定しました。
研究者家族・パートナーの海外環境の発信は、NPO法人ケイロン・イニシアチブが設立趣旨に定める体験談の情報共有に沿うものです。海外留学した研究者の家族・パートナーが直面した課題、帯同したからこそ得られた視点や経験などを記事やその他の手法で伝えるコミュニケーターとしてのキャリア構築を当法人ウェブサイトやソーシャルメディアを通して支援します。


昨2023 年の第4回目は、「家族のキャリアパス」と「研究者の留学先での多様な家族・パートナーの在り方」というテーマに対して8か国から45件の応募があり、特別賞3件を含む計7件が採択されました。採択者の提案内容は以下のとおりです。


◆課題1:がん免疫学研究者の配偶者の看護師保育士としてのキャリア転換の推進と、生活支援を必要とする子供を含む3人の子供の生活・発達を支援する(https://www.cheiron.jp/post/cheiron-gifts-2023-1


◆課題2:各々のキャリアを尊重し、米国に父親と長女、日本に母親と残り二人の子供とが別々に生活中の家族に対して、現地の小学校に通学する長女の子育てをサポートする(https://www.cheiron.jp/post/cheiron-gifts-2023-2


◆課題3:言語ネットワークを専門とする研究者に帯同し、主夫として小学生の子供3人と過ごす消化器内科医のキャリア継続支援と子供達の教育を支援する(https://www.cheiron.jp/post/cheiron-gifts-2023-3


◆課題4:がん幹細胞・代謝を専門とする研究者に帯同する耳鼻咽喉科医の妻の海外での研究キャリアの開始と、それに伴う子どもの保育を支援する(https://www.cheiron.jp/post/cheiron-gifts-2023-4


◆特別賞1:昆虫の生理・生態学を専門とする研究者に帯同する代表者が テレワークでキャリアを継続するため、こどもの保育・教育費用を支援する(https://www.cheiron.jp/post/cheiron-gifts-2023-s1


◆特別賞2:次世代電池材料の開発を進める研究者に帯同する妻が、Cheiron-GIFTS の過去の受賞者家族にインタビューを行い、情報提供を行う上で、子どもの育児支援を併せて行う(https://www.cheiron.jp/post/cheiron-gifts-2023-s2


◆特別賞3:がん研究者の夫のイギリス留学に帯同する妻が、双子ベビーの子育てをしながらイギリスで保健師としてステップアップするためのサポート(https://www.cheiron.jp/post/cheiron-gifts-2023-s3

初年度Cheiron-GIFTS 2020の採択者である高田千明・望ご夫妻は、活動報告に際して次のように述べています。「Cheiron-GIFTS 2020の支援をもとに、アメリカでナースプラクティショナーの資格を取得いたしました。コロナ禍ではありましたが、目標達成への大きな一歩を踏み出すことができ、支援を下さったNPO法人ケイロン・イニシアチブの皆様に深くお礼申し上げます。現在は、全米ベストホスピタルランキング10位以内のノースウェスタン病院のスタッフとして働いており、嬉しいことに、マネージャーから最高位の『Role model』に選出されました。今後も、この制度が研究者家族の留学チャレンジとその将来への大切な支援となる事を祈願いたします」

当法人の理事長を務める足立春那は次のように述べています。「Cheiron-GIFTSの助成制度は5年目を迎えました。本活動は、NPO法人ケイロン・イニシアチブの趣旨にご賛同くださる多くの方々に支えられています。2021年には当法人初のクラウドファンディングに挑戦し、100名を超える方々から多くのご支援をいただき、さらに今年からは、株式会社丸井グループの事業会社である株式会社エポスカード様のご協力のもと、研究者と家族の想いを世界の未来とつなぐ新たな選択肢『ケイロンエポスカード』の取組みを開始しました。皆さまからの温かいお言葉を胸に、ケイロン・イニシアチブは、研究者と家族・パートナーを持てる力の限り支援し、その笑顔が未来のイノベーションを後押しするようさらなる活動に取り組んで参ります」
¹Cheiron Grant Initiative for Families enabling Tomorrow's Science (Cheiron-GIFTS)の詳細情報については別紙1および以下のウェブサイトをご参照ください。

https://prtimes.jp/a/?f=d57512-24-d4f7a2c8df22a4032a6b2188e5d1bf21.pdf

²別紙2:Cheiron-GIFTS 2024公募要項

https://prtimes.jp/a/?f=d57512-24-09cf4ce4107d2e3c956ce0afdb8777c3.pdf

ウェブサイト:https://www.cheiron.jp/grant

NPO法人ケイロン・イニシアチブについて
研究を取り巻くステークホルダーと、家族を取り巻く社会的動向を重ね合わせた新たなサイエンス推進のビジョンを共有する国内外の行政、アカデミア・企業の研究者、研究助成機関、学術出版社、医療・法務・会計・ビジネスの専門家、次世代コミュニティの推進者、そして研究者の家族自身が連携して活動を推進している。中心となる活動内容としては、

Cheiron-GIFTS について
NPO法人ケイロン・イニシアチブにより2020年に創設されたChreiron-GIFTS(研究者家族留学支援イニシアチブ)は、日本国外の大学や研究機関に所属または所属しようとしている研究者に帯同する家族・パートナーを対象とした助成金制度です。基礎科学、先端科学、思想・芸術などの分野において幅広く世界で活躍することを目指す研究者を、その家族・パートナーと共に支援します。
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株式会社メディプロデュース は、NPO法人ケイロン・イニシアチブのCheiron-GIFTSの活動に協力しています。

Cheiron-GIFTSによって、海外研究者のフェローシップ・研究費では賄い切れない家族・パートナーのライフサポートにつながることを願っております。

https://www.mediproduce.com/what_we_do/csr/

https://www.cheiron.jp/partner

配信元企業:株式会社メディプロデュース

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