4月1日よりABEMAにて放送中の恋愛番組『今日、好きになりました。ニャチャン編』(以下:今日好き)。現役高校生たちが3泊4日の修学旅行に飛び出し、運命の恋を見つける同番組には、時に甘酸っぱく、思わず胸がキュンとするような青春と恋模様が溢れんばかりに詰まっている。

参考:【写真】新たな舞台に集まった新メンバーたち 村重杏奈の妹も登場

 以下より、4月1日公開の1話から見どころを紐解いていく。細かなネタバレもあるためご注意いただきたい。

・新たな旅の舞台は、ベトナム・ニャチャン! 継続メンバーをおさらい

 新学期、最初の恋ーー。えいきさ、まうバオ、わたのあの合計3カップルが誕生した『卒業編2024 in セブ島』や、3月27日に東京・Zepp Hanedaにて開催された『青春祭 by 今日、好きになりました。』の熱狂も冷めやらぬなか、2024年度最初の『今日好き』が幕を開けた。

 新たな旅の舞台は、ベトナム・ニャチャン。どこかヨーロッパテイストを感じるリゾートで、予告映像を観るに、どのメンバーも昨年度末に比べて、涙ではなく笑顔のシーンが多い印象を抱いたのは、筆者だけでなくスタジオの“恋愛見届け人”たちも同様だった模様。とはいえ、夢のようなリゾートでの時間を過ごすのだから当たり前。可能であれば、その笑顔のまま念願の全組カップル成立すら叶えてほしいものだ。

 そんな期待の旅に集まったのは、男子5名・女子5名の合計10名。うち、継続メンバーは3名。時系列順に、『夏休み編2023』に登場したハンサムボーイ・てる(川端輝)、『卒業編2024 in プーケット』でなかなか壮絶かつ報われない恋を経験した、生粋の一途ボーイ・るい(村澤瑠依)。

 そして、るいと同じく前々回の『卒業編2024 in プーケット』に参加し、一時はカップル成立の可能性が見えていた、ゆう(早坂ゆう)。特にゆうは、前回こそ相手の目を見て話すことができず、旅の序盤から積極的に2ショットに誘えなかったことが反省点だと、この期間で振り返ったとのこと。ぜひ挽回の機会から、自らの手で勝ち取ってほしいところだ。

・新メンバーの注目株は? じん(松本仁)の弟&村重杏奈の妹が『今日好き』初参加!

 新メンバーの顔ぶれも見逃せない。著名なところでいえば、かつて『朝顔編』に参加し、人気メンバーとカップル成立した、じん(松本仁)の弟であるいっさ(松本一彩)。村重杏奈の妹であり、登場シーンにてアコースティックギターを担いでくる姿が印象的だった、エリカ(村重エリカ)。『今日好き』では、こうした“ギター持ち”がたびたび登場するが、女子メンバーの例というのは珍しい。

 実際、このギターは初日から大活躍。夕方頃、てるとの初2ショットの際、彼のお気に入りのOfficial髭男dismミックスナッツ」を楽譜を見ながらも即興で歌い、弾きこなす姿は見事としか言えなかったほか、てるにギターを教えながら「手、離せ!」「ねー、へたくそ!」「ギター簡単だよ。始めてみたらいいじゃん」と、レベルの高い要望をさらりと口にするあたりからは、姉同様に村重家に伝わる無茶振りDNAを痛いくらいに感じられたところだ。

 さらには、1話の時点でるいにメロメロで、初2ショットでもその想いを打ち明けた、みなつ。男子メンバーでは、まだなにもしていないにも関わらず、スタジオ総出で“昭和イケメン”や“男前がすぎる”と大絶賛のたいよう(忠村太陽)も。たいようこそ、惜しくも全女子から第一印象で気になった相手に名前を挙げられなかったものの、ダークホースとして最後に突出した結果を残す可能性だって……。筆者個人としても、『今日好き』になかなか登場しない、“王子さま系男子”の真逆をいくタイプの恋がどのように進むのか、ワクワクしてしまって仕方ない。

 『青春祭 by 今日、好きになりました。』では、このような話もあった。『今日好き』に登場する新高校1年生(いわゆる“新高1”)は、つい先日まで中学校の制服を着ていたメンバーたち。そんな彼らが、高校3年生らと付き合う可能性も……。それこそ、2019年最初の旅だった『ハワイ編』では、後に“しゅんまや夫妻”となるまや(重川茉弥)が当時、新高1として自身最初の旅に挑み、そのままカップル成立した過去もある(しかもそのまま結婚しているし)。

 それだけに、“新高1”は要チェック、という話題で盛り上がったが、今回は全員が高校2年生以上に。ただ、メンバーも毎シーズンごとに入れ替わりがあるはずなのに、どうにもいつも以上にフレッシュな空気を感じてしまうのは、新学期ゆえの魔法なのだろうか。

・いっさ、ラナに対して時期尚早すぎる決断?「友達感覚に思われてしまうんじゃないか」

 また、エリカのほか、新メンバーで気になったのがもう一人。ラナ(谷田ラナ)と2ショットをした、いっさである。持ち前のコミュ力や周囲のアレコレに気を遣える性格で、序盤から女子の心を掴んできたいっさ。てると同様、過去に恋愛経験がないと言いながら、“さすがにウソじゃないよな?”と思わず疑ってしまう場面こそあったが、1話後半を観て安心した。たぶん、ウソなしの本当である。

 というのも、ラナとは最初の目的地となった遊園地でのアトラクションいくつかと、ほかメンバーと一緒にアイスを食べた際、隣同士での時間を少しだけ過ごしたのみ。それにも関わらず、「ラナちゃん一人に絞ろうかなと思って。こっからいっぱい誘うけん」と、ロケットスタートというより、むしろ時期尚早すぎる決断をしたらしい。さらに、精一杯にアピールしたのは、腕立て伏せをしながら拍手ができることと、持ち前の腕力でお姫様抱っこや、愛しのラナを腕にぶらさげられることなど。……うん、たぶん、恋愛経験ゼロは間違いない!

 恋愛見届け人たちもコメントしていた通りだが、女子に慣れていないがゆえ、逆に頭のなかでアプローチの選択肢がぎゅうぎゅう詰めになっていたのだろう。ある程度、女子と会話を重ねることで、その場で取るべき選択肢がよくも悪くもパターン化されることで、“これ、いまやっちゃダメだよね”がわかるようになる(とはいえ、そうした未知数の可能性を楽しむのも『今日好き』の醍醐味ではあるが)。

 また、ラナにとって、この時点からなんの努力をせずとも、ただ単に好きになってくれる相手に成り下がってしまうのは、こちらも逆にカップル成立の可能性を下げるものだ。

 実際、いっさはこのとき、どう考えていたのか。ソロインタビューにて「(ラナにとって自分は)恋愛感情として見られるような雰囲気じゃないというか。楽しく話せたは話せたんですけど、友達感覚に思われてしまうんじゃないかなって」と振り返る。なるほど、意外と冷静だった。こうした懸念をしつつも、ラナは「包容力があって、守ってくれそう」と、決して悪くはない印象を抱いたようだ。

 今回の旅で最終日に告白をするのは、女子から。このままだと、いっさの恋はまずまずか、あるいは涙を流す結果となりそうだが、そんな彼の挽回劇、ならびにほかメンバーも含めて、笑いあり、涙ありな恋の行方に期待をしていきたい。

(文=一条皓太)

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