2024年4月1日、環球時報は、深刻な少子化に陥っている韓国で新たな「奇策」が打ち出されたことを報じた。

記事は、韓国政府が首都圏の快速鉄道路線建設によって郊外からソウル中心部への通勤時間を短縮して若者の子育てを支援する施策を打ち出したと紹介。英ロイターの3月29日付報道として、韓国政府が134ウォン(約15兆円)の予算を投じて、2035年までにソウルと複数の近郊地域を結ぶ地下鉄路線6本を建設する予定であること、政府関係者の話によると建設予定の地下鉄は運行時速180キロと世界最速の地下鉄になる見込みであること、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が「通勤時間の短縮により、朝と夜に家族と一緒に過ごす時間が増える」とその狙いについて語ったことを伝えている。

その上で、韓国は世界の中で特に出生率が低い国の一つで、若い世代が世帯を持ち子どもをつくろうとしない主な要因は長すぎる通勤時間とソウル市内の住宅が狭い上に高価であることだと紹介した。

この件について、中国のネットユーザーは「こんなことで効果が出るとは思わない。上層社会の考えることはどの国でも同じなんだな」「子どもを産まないのは通勤時間のせいじゃないと思うが」「結婚や出産育児の催促がもはやこんなレベルにまで到達するとは。どの国の若者も大変だ」「中国も遅かれ早かれ同じ道を進むことになる。大都市圏の人口過密は災難になる」「少子化をものすごく重視している韓国がうらやましいよ」といった感想を残している。(翻訳・編集/川尻)

1日、環球時報は、深刻な少子化に陥っている韓国で新たな「奇策」が打ち出されたことを報じた。写真はソウル。