ニューヨークオートショーで公開された新型「日産キックス」

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日産自動車ニューヨークオートショーでコンパクトクロスオーバーSUVキックス(KICKS)」の最新型を公開、今夏より北米市場に投入すると発表した。「キックス」は北米や中国をはじめとして世界的に展開されるグローバルモデルで、日本にも導入されることは間違いなく、早くも大きな注目を集めている。導入が実現すれば、人気のコンパクトクロスオーバーSUV市場はさらに激戦区となりそうだ。

日本仕様の現行キックスは「e-POWER」専用車として登場

2008年に登場した初代キックスは、三菱パジェロミニOEM版となる軽乗用SUVとしてデビュー。2012年に販売を終了した後、4年後の2016年にコンパクトクロスオーバーSUVとして海外で復活。中国や北米でも発売されるグローバルモデルに進化し、日本には2020年からタイで生産される車両が導入されている。

日本仕様のキックスは、ガソリンエンジンで駆動するモデルは設定されず、モーターで駆動する日産独自のハイブリッドシステム「e-POWER」搭載モデルのみ。そのパワートレーンは、1.2L直3ガソリンエンジンで電力を発生し、モーターを駆動するというシリーズハイブリッドだ。

ボディサイズは全長×全幅×全高=4290×1760×1605mmで、ホイールベースは2620mm。エクステリアはフロントに日産車の象徴であるVモーショングリルが据えられた先進的なデザインで、インテリアは「快適性とプレミアム感を兼ね備える空間を目指した」ものとなっている。

駆動方式は当初FWDのみだったが、2022年7月のマイナーチェンジで待望の4WDモデルを追加。「e-POWER」も第2世代へと進化し、発電用の1.2L直3ガソリンエンジンの最高出力は82PS、駆動用モーターの最高出力は136PSに強化。低速域におけるエンジンの作動頻度を下げ、モーターのみでの走行領域を拡大するなどの改良も加えられている。

新型はストリートで映える高級スニーカーをイメージしてデザイン

ストリートで映える高級スニーカーをイメージしてデザイン今回ニューヨークオートショーで公開された新型「キックス」は、エクステリアデザインを大胆に一新。すっきりとしたボディ上部と、ワイドに張り出されたスクエアな形状のフェンダーは「ストリートで映える高級スニーカー」をイメージしてデザインされたという。

モダンで繭に包まれるような雰囲気のインテリアインテリアはタフで力強いエクステリアのイメージとは異なり、モダンで繭に包まれるような雰囲気。ダッシュボードにはメーターとナビゲーションにデュアルスクリーンが採用され、シートは乗員の疲労を軽減するゼログラビティシートが装備される。

メーターとナビゲーションにデュアルスクリーンを採用北米仕様のパワートレーンは、最高出力141PS/最大トルク190Nmを発生する2L 直4エンジンを搭載し、最新のエクストロニックCVTを組み合わせる。また、北米仕様キックスとしては初の4WDを全グレードに設定、ドライビングモードに滑りやすい路面に特化した「スノー」を設定し、4WDビークルダイナミック コントロールシステムを緻密に制御し、悪条件下でも安定した走りを実現する。また本格的なコンパクトクロスオーバーSUVとして、最低地上高はセグメントトップとなる8.4インチ(約213mm)としている。

シートは乗員の疲労を軽減するゼログラビティシートを装備北米仕様キックスとしては初めて「プロパイロット(北米名:ProPILOT Assist)」も装備。さまざまな運転支援システムが標準装備されるのも注目ポイントだ。

日本仕様についてはアナウンスはまだないが、おそらく現行型同様、e-POWERが採用されると予想される今回登場した新型への世代交代について、日本導入に関するアナウンスはまだないが、現行キックスが「e-POWER」車として人気を集めていることから、日本仕様はおそらく現行型同様、e-POWERが採用されると予想される。

文/近藤暁史 写真/日産自動車

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