女子高生・スマホ

携帯電話を手放せない」「ないと落ち着かない。たぶん依存症だと思う」「常にSNSをチェックしている」という現代人はじつに多い。そんな意識に対し、アメリカ・ネバダ州の学校にはユニークな対策方法があることを、同国の『People』や『Yahoo!』が報じた。

 

■携帯電話の電波遮断ポーチ

アメリカ・ネバダクラーク郡が、中高生の携帯電話への依存に頭を悩ませた末、特殊な方法で対策を講じた。

同郡の中学校と高校では、生徒たちは登校すると自分の携帯電話を「電波遮断ポーチ」と呼ばれる袋に入れ、それから授業を受ける。ポーチは教室内の指定された場所で管理されているという。

その取り組みは新学期を迎える時点から各校で導入されるといい、郡内約10%の中学校や高校が試験校に選ばれ、先月からすでに開始している。

 

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■「生産的な学習環境と集中力向上に」

同郡の教育委員会は「この新しい取り組みにより、生徒たちが授業中に気が散ってしまうのを防ぐほか、生産的な学習環境を可能にし、生徒たちの集中力を高めることに繋がります」と声明を発表している。

万が一の緊急時に備え、いつでも携帯電話を取り出せるように、ポーチに施錠はしない。学校への持ち込みを禁止するわけではないため、強い反発は特に起きていない模様だ。

 

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■親は好意的だが…

保護者たちからは「これは良い方法だ」「学校は学びの場所。授業中に携帯電話をいじるほうがおかしい」「携帯電話を使用するメリハリを覚えてほしい」などと、概して好意的な意見が寄せられているという。

生徒の立場になると、「緊急時にはかなり面倒です。生徒が一斉に駆け寄り、同じポーチから自分の携帯電話を探すわけですから」などと不満の声はあるものの、勉強に集中することの重要性は、多くの生徒が認めているようだ。

 

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■難点は高額な費用

こうした取り組みはすでに41州、もはや全米各地で行われている。だが、電波遮断ポーチの費用はなかなか高い。現在のところ総額250万ドル(約3億8,000万円)にものぼっているそうだ。

たとえば、バージニア州の4,200人が通う大型の公立スクールでは、そのポーチの購入に7万5,000ドル(約1,100万円)を費やした。それでも校長は「生徒たちの違反行為が激減した。投資する価値はありますよ」と話しており、集中力がアップすれば成績も上がることから、決して無駄な試みではなさそうだ。

「携帯電話は授業前に電波遮断ポーチへ」 アメリカの中高で学習環境への取り組み進む