女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「結婚」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2021年3月31日 記事は取材時の状況)


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 あなたは彼氏がいない時期に、寂しさや必死さからつい、おかしな行動をとって失敗してしまった経験はありませんか?


 今回は、そんな女性2人のやらかしエピソードをご紹介しましょう。



写真はイメージです(以下同じ)



◆気になる男性とデートすることに
 M菜さん(27歳・雑貨店勤務)の場合は…


「同僚で友達のY子が急に『○○支店のK太くん(25歳)がM菜の事、可愛いって言ってたからLINE ID教えてあげてもいい?』って言ってきたので、え?ってなって」


 K太くんは、おしゃれで背が高く見かける度にニコニコしていて、M菜さんも好感を持っていました。


「まさかK太くんが、私の事をそんな風に思ってくれていたなんてと驚きましたね。ちょうど彼氏もいないし、Y子によろしくねとお願いしました」


 その晩からK太くんとのやり取りを始めたM菜さん。


「とりあえず自己紹介して、お互いに好きな食べ物とか、映画とか、漫画とか何度もラリーして。結構趣味が合いそうだなとニヤニヤしちゃいましたね」


 そしておたがい散歩が趣味という事で、まずは代々木公園でお散歩デートをしようと盛り上がりました。


◆作っていったおにぎりを喜んでくれた彼
「コロナの事もあるし、野外がいいよねって話になって。お天気だけが心配でしたが、その日は春なのに結構な夏日で、半袖でも大丈夫そうな陽気にテンション上がりましたね」


 まるで、M菜さんとK太さんの仲を祝福しているような晴天だったそう。


気持ちいい緑の中を2人で歩いていたら、K太くんが自然と手をつないできてドキドキしましたね。しかも『あ、アルコール消毒してから手をつなぐ予定だったのに!』とあわてているのが可愛くて」


 そして実はM菜さん、あるサプライズを用意していて…。


「K太くんが大好きだと言っていた、生たらこのおにぎりを作っていったんですよ。これで私のポイントが上がるかな?と思いまして(笑)」


 大喜びでおにぎりを頬張るK太くん。


「あまりに美味しそうに食べてくれるので、つい私の分もあげちゃいました。私はたまたまリュックに入っていたカロリーメイトを食べながらK太くんをニヤニヤ見ていたんですよ」



◆トイレから帰ってこなくなった彼
 そしてしばらくベンチでコーヒーを飲んだり、手をつないであちこち散歩していたら…。


「K太くんの様子がおかしくなってきて、青い顔で『ちょっとトイレに行ってくる』と言って公園のトイレにこもり帰ってこなくなってしまったんです」


 心配しながら近くのベンチに座って待っていると、K太くんからLINEがきました。


「『ごめんなさい。吐き気と下痢が止まらないから、先に帰って』と書いてあって…あ、これって私の作ったおにぎりに当たったって事だ!と頭を抱えてしまいました」


 夏日に生たらこ入りのおにぎりは、痛みやすそうですよね…。


「つい、恋に浮かれてK太くんの好物を手作りする事ばかり考えて、生たらこのおにぎりが痛みやすいとか頭になくて…申し訳ない事をしてしまいました」


 とぼとぼ一人で帰宅したM菜さん。


あれから何度も『本当にごめんなさい!』とLINEしましたが、K太くんから返信はあるものの二度と会ってくれませんでしたね…あぁ、ホントやっちゃいました」


 続いては、寂しさから、お酒の失敗をしてしまった女性です。


◆ビールを飲みすぎて眠ってしまったら…
「コロナ禍なので、友達を飲みに誘うのも気が引けるし…しばらく彼氏もいないので毎晩のように一人で夕飯の時に晩酌するようになってしまって」


 N実さん(30歳・派遣社員)は、バラエティー番組や、お気に入りのドラマを観ながらビールを飲む事で寂しさから逃れていたそうです。


「そんなある日、つい調子に乗って『明日は休みだしトコトン飲むぞ!』と何缶も空にしていたら、いつの間にか眠ってしまって」


 朝、目覚めてみるとLINEの通知がたくさんきていたそう。


「寝ぼけ眼で見てみたら、元カレ3人から同時に『どうしたの、大丈夫?』『N実、引っ越してないよね?とりあえず家の近くまで来てみたよ』『明日なら会えるよ!待ち合わせどうしようか?』などのメッセージと、着信が何件もあって」



◆酔って自分から元カレたちに連絡していた
 どういう事?としばらく状況が飲み込めなかったN実さん。


「おかしいなと思い、LINEをさかのぼって見てみたら私の方から3人に『淋しい、今すぐ会いたい』って送っていて…冷や汗が吹き出しました」


 そんなLINEを送った記憶は1ミリもないそう。


「きっと酔って人恋しくなり、相手にしてくれそうな元カレにLINEしてそのまま眠ってしまったんだと思います。元カレ達にはあわててお詫びの電話をしましたね」


 そして今回の事で、自分は思っていた以上に孤独に心を蝕まれていると感じたN実さん。


「コロナを言い訳にしないで、はやく彼氏を作らなくちゃと思いました。元カレ達はみんな今彼女がいるので…復縁はないですね」


―人間関係でやらかした話―


<文&イラスト/鈴木詩子>


【鈴木詩子】漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラー棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop