見た目と仕草だけならとてもかわいいアライグマ。賢くて手先が器用なために困ったことを繰り返すトラブルメーカーでもあるわけだが、一部の地域や国ではアライグマをペットとして飼育しているご家庭もある。
この家で暮らすアライグマは、洗熊の名のごとく、何やらごそごそと一生懸命洗っている。だがそれは洗っちゃダメなやつだった。
緑色の洗面器の中にはアライグマのおもちゃにまじってお母さんの大切なものが!
【画像】 アライグマはお母さんの大切なものを洗ってしまいました
この時お母さんは台所で忙しくしていた。お父さんはアライグマのゴーシュが熱心に洗っている姿を撮影していたわけだが、その中を覗いてみると...
ゴーシュは洗う。ゴシゴシ洗う。緑色の洗面器の中には、おもちゃ、金属製のもの、さらにはお母さんのスマホが入っていた!
お父さんに何やら言われてきた見たら、ゴーシュが自分のスマホを洗っているのを発見したお母さんは大慌てでスマホを取り上げる。
お母さんはすぐにスマホをチェック。救出が速かったためか、防水によるものなのか、お父さんが動作確認したところ、スマートフォンは一命をとりとめていた。
再びゴーシュの方にカメラを向けると、またしても新たなアイテムが投入されていた。なんとそれはお母さんの靴!
お母さんも立て続けに洗われまくりで、靴を取り上げるとそれでゴーシュのお尻をペシッと叩き「これは洗っちゃだめよ」とお説教をしたようだ。
Raccoon decides to wash and rinse owner's smartphone
アライグマの学名は「Procyon lotor」であり、これはラテン語の「procyon」(前に来る犬)と「lotor」(洗う者)に由来する。日本語では「洗熊」と書くように、アライグマが水につけて物や食べ物を洗う行動をよくすることから名付けられた。
なぜアライグマが水につけて物を洗う行動をとるようになったのかは所説あるが、乾燥した状態の物や食べ物も手でゴシゴシする行動をとることから、きれいにするためではなく、その物の感触を楽しんでいる可能性が高いのではと言われている。
アライグマは北米原産だが、その適応能力の高さから世界中に広がっていった。
日本でも順応し、生息域を広げているが、農作物に被害を与え、生態系を破壊する恐れがあるために、特定外来生物に指定されている。
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written by parumo
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