開幕カードを勝ち越しで終えた巨人。このまま勢いに乗っていきたいところだ(C)産経新聞社

 巨人は3月31日の阪神戦で0-5と完敗。二度の満塁機を逃し、同点の8回に登板したセットアッパー中川皓太が3失点を喫するなど、フラストレーションの溜まる内容だった。

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 それでも、29日、30日の試合では昨年の日本一チームを相手に完封勝ちを収め、開幕カードの勝ち越しに成功。いずれも内容の良い勝ち方だった。

 まず29日は“巨人の絶対的エース”としてチームを引っ張る戸郷翔征が先発。3回にライトの梶谷隆幸の超ファインプレーに救われるシーンもあったが、6回を投げて無失点。三塁を踏ませない危なげないピッチングでゲームを作る。

 戸郷の後は7回に西舘勇陽、8回に中川皓太、9回に大勢と無失点リレー。昨シーズン、リリーフ陣の状態が上がらず、終盤に逆転される展開が目立っただけに、“勝ちパターン”を起用して勝利を収めた価値は大きい。

 翌日30日の試合は打撃陣が躍動。阪神先発の大竹耕太郎を相手にチャンスを作るも、なかなか点に結び付けられない苦しい展開だったが、6回に大黒柱・岡本和真のツーランで先制。続く坂本勇人もソロホームランを放って一挙3点を上げる。

 岡本は決勝点となるツーランを放ち、今シーズンもチームをけん引する存在であることを示す活躍を見せた。また、坂本は昨シーズン、開幕から22打席ノーヒットと不振だっただけに、開幕2戦目で一発が出たことに安堵したファンも多いだろう。

 岡本、坂本といった主力選手だけではなく、“脇役”の活躍が目立ったことも好材料。8回に代打で出場した萩尾匡也二塁打を打つ。その後、1アウト二、三塁とチャンスを拡大し、途中出場していた松原聖弥がセンターに2点タイムリーを放ってダメを押した。

 活躍してほしい選手が活躍して、結果を残す選手が日替わりで登場した開幕3連戦。4月2日からの中日戦ではどのような試合が見られるのか注目したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

巨人 完封負けでも阪神に勝ち越しの”好発進” 開幕3試合で見つかった「好材料」とは