ゆで卵は、ゆでた後の殻むきが面倒ですよね。

なぜか殻と一緒に白身も取れてしまい、ボロボロになってしまったという人は多いはず。

では、なぜ殻に薄皮と白身がくっ付いてしまうのでしょうか。ゆで卵がうまくむけない理由を調べてみました。

ゆで卵がうまくむけない理由

なぜ殻と一緒に白身も取れてしまうのでしょうか。卵のプロである、一般社団法人日本養鶏協会(以下、日本養鶏協会)に聞いたところ、このような回答がありました。

卵の中には炭酸ガスが含まれています。ゆで卵にしようとして温めると中身が膨張して、薄皮が殻に押し付けられます。

この時、薄皮が殻にぴったりとくっ付いてしまうので、殻をむく時に薄皮ごと白身も一緒に取れてしまうのです。

ゆで卵をむく写真

※写真はイメージ

では、きれいにむくにはどうすればいいのでしょうか。続けて聞いてみると…。

新しい卵は炭酸ガスが多いので、ゆで卵の殻をむくのが難しくなります。

時間が経つと、殻の表面にある小さな穴から炭酸ガスは抜けていくので、ゆで卵を作るのなら産卵から少し時間が経った卵を使うといいでしょう。

ほかには、「卵に押しピンなどで小さな穴をあける」というのもコツの1つ。

卵の底部分には、気室という空間があります。この部分は小さな穴を開けても中身が漏れ出さないため、ガスだけを抜くことが可能なのだとか。

炭酸ガスを抜くことで、卵が膨張して殻に白身がくっ付くのを防げるそうです。

「いつもゆで卵がボロボロになる…」という人は、日本養鶏協会に教えてもらった方法を試してみてはいかがでしょうか。


[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]

取材協力一般社団法人 日本養鶏協会
※写真はイメージ