4月2日、高橋海人(King & Prince)が主演を務めるドラマ23「95(キュウゴー)」(毎週月曜夜11:06-11:55、テレ東系)の記者会見が都内で行われ、高橋のほか、共演の中川大志松本穂香、細田佳央太、犬飼貴丈、関口メンディーが出席した。

【写真】バースデーケーキを前に満面の笑みを浮かべる高橋海人

1995年の渋谷をがむしゃらに駆け抜けた高校生たちの熱い物語

本作は、「イノセント・デイズ」で第68回日本推理作家協会賞を受賞した早見和真氏が、受賞後第一作目としてつづった青春小説が原作。大人の作った社会の仕組みにあらがい、大切なものを守りながら、1995年の渋谷をがむしゃらに駆け抜けた高校生たちの熱い物語。テレ東ドラマ初出演・初主演の高橋が、主人公・広重秋久(通称:Q[キュー])を演じる。

また、黙っていても人を引きつけるカリスマ性があり、Qをチームに誘い入れる鈴木翔太郎(通称:翔)を中川、翔と幼なじみで、Qが思いを寄せることになる岸セイラを松本、畳屋の息子で、明るくムードメーカー的存在の丸山浩一(通称:マルコ)を細田、暴力団幹部の息子で、翔やセイラと幼なじみの堺怜王(通称:レオ)を犬飼、レオと同じく翔、セイラと幼なじみでけんかが強い新川道永(通称:ドヨン)を関口が演じる。

■中川「海人が主演をやるドラマということで、一緒にやりたいなと思いました」

本作への出演が決まったときの感想や自身の演じる役について聞かれ、「周りのキャスト陣を見たときに、“この中で主演をやるのは相当ハードルが高いな”と思いました。自分が現場に入ったらどんなふうに立ち振る舞ったらいいかなって考えたりして…」と胸の内を明かした高橋。

さらに自身が演じる秋久という役については、「みんなと過ごす青春の中でどれだけ変化できるかというところと、その中でも変わらない秋久の芯みたいな部分をどれだけブレないでいられるかというところを心掛けて演じました」と語った。

また、中川は「実は海人くんは学生時代の後輩で、『いつか一緒にお仕事できたらいいね』と話していたときもあったので、今回のお話をいただいて海人が主演をやるドラマということで、一緒にやりたいなと思いました」と話し、うれしそうに笑顔を見せていた。

続いて松本は「まだ高校生役のお話がいただけるんだという驚きがありました。こんな作品に参加させていただけることってもうないかもなと思ってうれしかったです」とコメント。

すると松本と一緒にCMで高校生を演じている中川が「高校生、一緒にやってるじゃないですか。定期的に制服着てますよ」とすかさずツッコむ場面も(笑)。

また細田は、自身が演じるマルコという役について「マルコはチームの中ではQちゃんに一番感覚が近い人物なのかなと。家が特別なわけでもなければ、過去に重いものを経験したわけでもない。Qちゃんと近いところからチームに入った人間だろうなと思ったので、Qちゃんを見る目線や距離感を大事にしながらやりました」と明かした。

続いて犬飼は「デビューしてからずっと青春群像劇をやりたいなと思いながら30才近くになってしまって、“もうないだろうな”と思っていたら、まさかこういう機会をいただけて本当にうれしかったです」と話し、念願がかなった様子。

すると関口は「一応この中で僕、最年長で33才なんですけど…」と苦笑いを浮かべながらも、「とにかく、ちゃんと高校生になるっていうことを意識しました(笑)。自分が高校生だったとき、こんな感じだったかな、とか意識しながら…。でも33才で制服着た人っているんですかね? もしかしたら更新したかもなっていう淡い期待があるんですけど、あとで調べてみます(笑)」とジョークを交えながら回答。

さらに「ドヨンはこの中で一番けんかが強いという役だったので、アクションシーンとかもかなり練習をして、みんなで気合いを入れて臨みました。けんかは小学4年生以来してないんですけど(笑)。当時の気持ちを思い出しながらやりました」と話し笑いを誘った。

■高橋「最後にどんな顔でそこに立っているか、皆さんにぜひ見届けていただきたい」

会見ではドラマのタイトルにちなんで“「95」の見どころ95個言えるまで終われません”というスペシャル企画を実施。

内容はドラマの見どころをキャスト陣で協力して95個あげてもらうというもので、発言の順番はなく、それぞれが思いついた順に発表していく。

そしてこの企画コーナーと並行して裏で行われていたのが、4月3日(水)に25才の誕生日を迎える高橋のサプライズバースデー企画。

サプライズ内容は、企画コーナーの途中で中川がスケジュールを理由に一度降壇。企画コーナーが終了したタイミングで中川がサプライズケーキを持って再登壇するというものだ。

果たしてサプライズがうまくいくのか、高橋以外のキャスト陣はドキドキの中、企画コーナーがスタート。

「音楽の数々」「95年のことについて学べる」「衣装がめちゃくちゃおしゃれ」「アクションがかっこいい」など、高橋らが次々とドラマの見どころを発表していく中、犬飼からはなかなか出てこず、MCから「犬飼さん頑張って!」と声を掛けられる場面も(笑)。

さらに、中には「お弁当がおいしかった」「スタッフさんがみんな面白かった」「監督の寝癖がかわいい」など微妙な回答もありつつ、みんなで協力して見どころをあげていくが、なかなか95個までは届かない。

ようやく58個までいったところで中川が一度降壇する時間となり、「えー、ドラマ『58』」と話し出し会場の笑いを誘いながらも、「『95』、すごく熱いドラマになっているので、皆さんよろしくお願いいたします」と呼びかけ、「稽古に行ってきます。あと37個頼むね!」と言いながら降壇。

企画の続きを再開し、「原作の早見さん、優しかったです」「(現代パートの秋久を演じる)安田顕さんと海人くんの違和感がない」「広重家の朝ご飯ウインナーがおいしかった」などの見どころを絞り出してようやくカウントが95個になり、無事に企画が終了。

高橋は「これだと少ないですね。あと5個はいけますよ」と話しながらも、ホッと一安心した様子を見せ、キャスト陣と喜びを分かち合っていたところで、いよいよサプライズ企画が。

バースデーソングが流れる中、先ほど降壇した中川がケーキを持って再び登壇すると、「あれ? 帰ったんじゃないの?」と驚きの表情を見せ、サプライズは見事大成功。

サプライズケーキにはキャスト陣が書いた旗が飾り付けされており、誰がどの旗を書いたか予想する場面もありつつ「ありがとうございます。こんな誕生日ケーキ作ってもらったことない」とつぶやきうれしそうな様子。

みんなで記念撮影を終えると、最後に高橋は「いろんなことが起きた95年という時代に、若者たちがかっこいい大人になるために考えたり、必死にもがいたりしていきます。そんな登場人物たちが最後にどんな顔でそこに立っているか、皆さんにぜひ見届けていただきたいなと思います」と呼び掛けた。

※高橋海斗の「高」は正式には「はしごだか」

「95」の記者会見に出席した(左から)犬飼貴丈、松本穂香、高橋海人、中川大志、細田佳央太、関口メンディー/※ザテレビジョン撮影