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英国向け右ハンドル車も開発

中国のEVメーカー、シャオペン(小鵬汽車、Xpeng)が5月からドイツで販売を開始する。欧州には初参入となり、今年末までにフランスイタリア、英国へと拡大する計画だ。

【画像】「右ハンドル」にも対応した新世代の中国製電動クロスオーバー【シャオペンG6を写真で見る】 全9枚

まずはドイツで電動SUV「G9」と電動セダン「P7」を発売するが、英国では右ハンドルの電動クロスオーバー「G6」を導入する。

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新プラットフォーム「SEPA 2.0」を採用したシャオペンG6

G6は、新開発のSEPA 2.0プラットフォームをベースとする新型EVで、最大480kWのDC急速充電を可能にする800Vの高電圧システムなどを採用している。

全長4753mmと、テスラ・モデルYと同等のサイズ感を持つ。中国向けの価格は、シングルモーター、後輪駆動モデルで20万9900人民元(約440万円)から。パワフルなデュアルモーター、四輪駆動モデルは27万6900人民元(約580万円)からとなっている。

輸入関税、ホモロゲーション、物流などの要素を考慮すると、欧州向けの価格は大幅に高くなるだろう。

奥州では2種類の駆動用バッテリーが用意される。まず、66kWhのLFP(リン酸鉄リチウムイオン)は1回の充電で航続距離580km、87.5kWhのリチウムイオンは航続距離755kmとされている。ただし、この数値は中国CLTCサイクルによるもので、比較的厳しい欧州WLTPの基準では若干短縮される見込みだ。

注目すべきは、左ハンドルの中国や欧州だけでなく、英国向けに右ハンドル車を開発していることだ。シャオペンによると、今後SEPA 2.0プラットフォームを採用する新型車の多くで右ハンドル車を開発していくという。

昨年7月、フォルクスワーゲン・グループがシャオペンの株式の5%を約7億ドルで取得したと発表し、世界的な話題となった。フォルクスワーゲン2026年から中国で2車種の大型EVを販売するが、これにシャオペンのプラットフォーム(G9と同じ従来型)を採用する予定だ。


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