リゾがインスタグラムに“辞める”という感情的な声明を投稿した数日後、彼女をハラスメントで訴えているダンサーたちの代理人を務める米ロサンゼルス在住のロン・ザンブラノ弁護士が、リゾの投稿を叱責する声明を発表した。

 米ビルボードが入手した声明文で彼は、「リゾは自分自身を正直に見つめ直すべきなのに、ネットでいじめられていると言うのは笑える。彼女の最新の投稿は、注目されたいがための暴言に過ぎず、自身が置かれている苦境を他人のせいにし続けることで、自身の失敗から目をそらそうとしているだけだ。リゾの法律と広報戦略は失敗しているので、彼女は必死に被害者を演じようとしている。彼女は以前にもこのような子どもじみた癇癪を起こしたことがある。彼女が音楽を辞めるとは誰も実際には思っていない。しかし彼女は従業員にセクハラをし、恥をかかせ、いじめることをやめ、最終的に自分の行動の責任を受け入れるべきだ」と指摘している。

 ザンブラノはさらに、「彼女はこの機会を捉えることで模範を示し、過ちを認め、不当な扱いをした人々に相応の償いをし、より良い人間になるよう努力するだけで、この件すべてをなかったことにすることができる。ディディやダン・シュナイダーが最新の例だが、有名人の毒はエンターテインメント業界を蝕んでおり、リゾの行為も許されるものではない。職場で従業員に対するこのような下劣な扱いを許したことで、業界全体が清算を迫られているのだ。社会には、このような行為が許されるような安全な場所はもうない」と続けている。

 現地時間2024年3月29日にリゾはインスタグラムを更新し、自身に向けられる世間からの批判に対する不満を表明した。オレンジとイエローの背景に彼女は、「人生でもインターネット上でも、あらゆる人に恥をかかされることを我慢するのに疲れてきた。私はただ、音楽を作って人々を幸せにして、私が見つけた時より世界が少し良くなる手助けをしたいだけ。でも、世界は私を必要としていないような気がしてきた」と綴った。

 彼女はさらに、「私は常に、影響力と(ページ)ビューのために私について語られる嘘に直面している……見た目のせいで毎回物笑いの種にされる......私を知らない人たちから人格をこき下され、名前を侮辱される。こんなことのために(ミュージシャンになった)わけじゃない。辞める[ピースアウトの絵文字]」と綴っている。

 リゾには、この1年間、元ダンサー3人が2023年8月に起こしたハラスメント訴訟の影響で、世間の厳しい視線が注がれてきた。ダンサーのアリアナ・デイヴィス、クリスタル・ウィリアムズノエルロドリゲスによって米ロサンゼルスで起こされたこの訴訟は、リゾ(本名メリッサジェファーソン)と彼女の所属するBig Grrrl Big Touring Inc.の広範な法的不正行為を告発するもので、数十ページにわたる詳細な申し立てが含まれていた。リゾはTwitterに公開した回答でこの主張を“虚偽の主張”、“センセーショナルな話”であると否定した。

リゾ、“辞める”と宣言した投稿に対し原告のダンサーの弁護士が反論「注目されたいがための暴言」