TVS REGZAは液晶テレビ(4K未満)と液晶テレビ(4K以上)において、「BCN AWARD 2024」で首位を獲得した。液晶テレビと有機ELテレビを合わせた薄型テレビ全体でも年間で首位になり、快進撃を続けている。2024年は、有機ELテレビとMini LED液晶テレビを双璧として本気で取り組む。

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●さらに高画質を求めたパネルモジュールを搭載



 TVS REGZAは24年春モデルとして、4K有機ELレグザ「X8900Nシリーズ」、4K Mini LED液晶レグザ「Z870Nシリーズ」、4K液晶レグザ「Z670Nシリーズ」の3モデルを発表した。

 Z870Nシリーズは、Mini LEDエリアコントロールと広色域量子ドットを採用したMini LED液晶パネルモジュールを搭載。高コントラストを実現しつつ輝度を向上させ、高画質を実現する。また、有機ELのX8900Nシリーズでは低反射有機ELパネルを採用し、従来モデルよりも輝度が向上するなど、進化を遂げている。

 テレビで視聴されるコンテンツは、放送波からネット動画へと移行しつつある。そうした動向を踏まえ、今回発表の3モデルにもネット動画の特性に合わせた高画質処理やノイズを抑制する「ネット動画ビューティー」や、滑らかな階調表現を実現するための「ネット動画バンディングスムーサー」を前モデルと同様に搭載しており、ネット動画の高画質化に対応している。他にも地上デジタル放送やBS放送のノイズを抑制し高画質化する「地デジAIビューティー」を搭載し、クラウド上から映像調整パラメーターを取得してジャンルや番組ごとに映像を最適化する。


●放送波だけではなくネット動画からも見たい動画をセレクト



 今回発表になったモデルから、ネット動画にBANDAI CHANNELを新たにサポートする。今後、22年以降に発売された既存機種にも順次対応し、サービスの拡充を図る。出演者の名前や見たい番組のジャンルを登録しておくと、放送予定やネット動画から、該当する動画を検索して一覧表示する「番組こねくと」も新機能として搭載。こちらも22年発売モデルまでさかのぼり、ファームウェアアップデートで対応する予定だ。他にも「タイムシフトマシン」や「おまかせ録画」など、便利な機能も前モデルと同様に搭載されている。


●重低音立体音響システムを搭載、サウンドシステム「TS216G」も発表



 X8900Nシリーズには重低音立体音響システムXP、Z870NシリーズとZ670Nシリーズには重低音立体音響システムZを搭載し、迫力のあるサウンドを実現する。サウンドモードにスポーツモードを新たに追加し、さまざまなシーンを想定した音声メニューをそろえる。また、24春モデル発表と同時に、Dolby Atmosハイレゾに対応した、レグザサウンドシステム「TS216G」も発表になった。X8900NシリーズとZ670Nシリーズにつなげると、レグザのリモコンから音量調節やサウンドシステムの設定変更も可能となる。


●攻勢に転じる



 X8900Nシリーズは4月12日発売で、65型・55型・48型の3サイズをラインアップ。Z870Nシリーズは5月31日発売で、75V型・65型・55型の3サイズをそろえる。Z670Nシリーズは5型・65型・55型・50型・43型の5サイズで、5月17日に発売。7レグザサウンドシステム「TS216G」も5月17日に発売する。

 TVS REGZAは23年、薄型テレビ全体の販売台数で年間No.1を前年に引き続き獲得した。一方、有機ELテレビではソニーシャープを追いかける形だ。しかも、24年3月18日週に23年12月4日週以来15週ぶりに有機ELテレビでも首位となった。新商品の発売を前に攻勢に転じた格好だ。
今回発表の3モデル(左から)「X8900N」「Z870N」「Z670N」