トッテナムは2日、プレミアリーグ第31節でウェストハムと対戦し1-1の引き分けに終わった。

3日前に行われたルートン・タウン戦を勝利した5位トッテナム(勝ち点56)は、その試合からスタメンを3人変更。クルゼフスキやパプ・サール、ドラグシンに代えてブレナン・ジョンソン、ベンタンクール、ファン・デ・フェンをスタメンで起用した。

リーグ戦3試合未勝利の8位ウェストハム(勝ち点44)に対し、トッテナムは5分に先制する。ボックス左横でパスを受けたヴェルナーがボックス左深くまで持ち上がり折り返すと、ゴール前のブレナン・ジョンソンが右足で流し込んだ。

先制したトッテナムだったが、19分にセットプレーから失点を許す。ボーウェンの右CKをゴール前のズマがヘディングで合わせると、このボールがゴール左に吸い込まれた。

その後はボールを保持するトッテナムがウェストハムを押し込む状況が続く。だが、最後の局面では集中した対応を見せる相手守備を崩し切るには至らない。

ハーフタイムにかけても攻勢を続けるトッテナムは、前半終了間際に右CKの二次攻撃からチャンス。こぼれ球を拾ったビスマのパスをボックス右で受けたベンタンクールがコントロールショットを放ったが、これはゴール右に外れた。

1-1で前半を終えたトッテナムは、後半開始早々にピンチ。47分、ベンタンクールのサイドチェンジが引っ掛けられると、こぼれ球を拾ったアントニオがペナルティアーク内からシュート。さらに48分には右CKをマヴロパノスにドンピシャヘッドで合わせられたが、共にシュートはGKヴィカーリオの好セーブで失点は逃れた。

割り切ってボールを持たせながらロングカウンターを狙うウェストハムに対し、前半同様にボールを握るトッテナムは60分に再びピンチ。相手陣内でボールを奪れるとウォード=プラウズのロングフィードから最前線のアントニオに決定機を許したが、このシュートもGKヴィカーリオのセーブに救われた。

追加点が遠いトッテナムは、70分にマディソンとファン・デ・フェンに代えてクルゼフスキとサールを投入。しかし、アタッキングサードでの判断、精度の問題によって崩し切れない場面が目立つ、フラストレーションが溜まる状況が続く。

その後、リシャルリソンとホイビュア、ロ・チェルソを投入したトッテナムは試合終了間際の94分、クルゼフスキの右クロスをボックス内のロ・チェルソが落とし、最後はウドジェが右足を振り抜いたが、このシュートはGKファビアンスキが正面でキャッチ。

結局、試合はそのまま1-1でタイムアップ。トッテナムは終始攻勢を続けながらも最後まで勝ち越し点を奪えず、痛恨のドローで連勝を逃した。