お笑い芸人・明石家さんまが過去に「本当にスゴいと思った」女性タレントの逸話として、さとう珠緒がCM出演を勝ち取るに至った“あざとい”エピソードを紹介した。

 さんまがレギュラーを務めるラジオ番組「ヤングタウン土曜日」の3月30日放送回。同回では、ハロー!プロジェクトの“あざと女王”として知られる元Juice=Juice・稲葉愛香が4カ月ぶりに登場したことで、さんまは「大昔には、オレと一緒にやってた珠緒ちゃんがいた」と、“あざと女子”レジェンドであるさとうの存在を思い出したのだ。

 ちなみに、さとうといえば、両手をグーにして頭の上におく「プンプンポーズ」が代名詞。同時に「女が嫌う女」としても認知されていたが、さんまは「持って生まれた、あざといけど、あざといを通り越えたら普通になってしまうスゴさ。“この子はこういう子や”って思えたからな」と一貫してキャラを守り続けたことに感心していた。続けて、「(さとうが)オレのCM撮影を見たいって言って、仕事がない時にオレのCM撮影に来て。それで(広告代理店や関係者に)あざとく接待して。関係ないんやで、全く。それで次のCMにオレの横にいたっていう。いやぁ、オレは本当にスゴいと思った」と、みずからの営業でCM出演に漕ぎつけたさとうの処世術に驚いている。

「他を圧倒する行動力を見せつけ、さんまからも一目置かれていたさとうですが、実は、過去にはさんまがパーソナリティを務めたラジオ番組『明石家さんまのG1グルーパー』(TOKYO FM)をわずか4カ月でクビになってしまったホロ苦い経験もあるんです。当時の心境について、さとうは2022年6月放送の『サバンナ高橋の、サウナ神さま』(TOKYO MX)で『さんまさんがスポーツの話が好きだから、ずっと“スポーツを勉強しろよ!”って毎週言われてたのに、当時のグラビア撮影って月の半分以上は海外にいるような感じで、お勉強が本当にできなくて…』と説明。それがクビの原因となり、タクシーの運転手に愚痴をこぼしていたところ、『そのおじさん(運転手)がまだ建設中だったお台場のフジテレビに連れて行ってくれて。“お嬢ちゃんがここで仕事できますように”ってお祈りしてくれたんです。そしたら、ちょっとしてフジテレビの番組が決まったんです』と、またもひょんなことから新たな仕事をゲット。1997年4月に放送を開始したフジの『スーパー競馬』アシスタントが決まり、のちに司会に昇進するなど、驚異的な仕事運を発揮しています」(テレビ誌ライター)

 さとうは、さんまのラジオ番組での失敗を教訓とし、必死に競馬について「勉強しなきゃいけないなって、すごく深く思いました。反省しました」と当時を回想。ちなみに、撮影現場の見学をキッカケにさんまとのCM共演が実現したのは、翌98年に放送されたネスレ日本「缶コーヒー サンタマルタ」である。

 さんまは、転んでもタダでは起きない、当時のさとうの不屈の精神を誰よりも間近で見ていたようだ。

(木村慎吾)

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