●ヘアケアにこだわり「いろんな場所にくしを置いています」
モデル、女優として目覚ましい活躍を見せる、めるること生見愛瑠。昨年はドラマ3本、映画1本に出演し、第46回日本アカデミー賞では、ヒロインを務めた『モエカレはオレンジ色』(22)で新人俳優賞を受賞した。女優として飛躍する中、4月9日より放送がスタートするTBS系火曜ドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』で主演を務める生見にインタビューした。

3月2日に開催された「第38回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 SPRING/SUMMER」(TGC)では、ハローキティと手を繋いでランウェイを歩いた生見。ちょうど3月6日に22歳の誕生日を迎えた生見を、ハローキティが祝福し、会場も大いに盛り上がりを見せた。

生見は「本当にキティちゃんが可愛かったですし、誕生日を祝ってもらえてすごくうれしかったです。また、ランウェイを歩くと、皆さんと近くで会えて声援をいただけるので、めちゃくちゃやる気や元気をもらえます」と笑顔を見せる。

現在、女性ファッション誌『CanCam』の専属モデルを務めている生見は、モデル業について「個人的にファッションやメイクがすごく好きだから、それをお仕事にできていることが嬉しいです。また、こうやって定期的にファッションショーやイベントでモデルさんと会えるのもうれしいし、そこでファンの方にいつもとは違った自分の姿を見ていただけることにもやりがいを感じます」と充実感あふれる表情で語る。

モデルとして、美を保つ秘訣について聞くと「私は本当にインドア派なので、エステにも全く行かないから、家でできることをめちゃくちゃするタイプです。保湿は大事だと思いますが、食べ物も節制できないタイプなので、湯船につかるとか、普通のことを続けてやることを心がけてます」とのこと。

美容についてのルーティンについては、ヘアケアに力を入れているようで「髪が長いし、カラーリングもしているので、痛まないようにしたいから、毎日のルーティンにはすごくこだわりが強いです。たとえ2時間しか寝られない時でも絶対にヘアケアをちゃんとしようと思っているので、いろんな場所にくしを置いています。摩擦が嫌なのでとにかくからまったりしたらすぐにときますし、乾燥しちゃうからヘアオイルに、前髪専用のブラシやクッションブラシなどがあちこちにあります」と美しい髪をキープするための努力は怠らない。

くしについては「めっちゃ持っていて、10本以上あると思いますし、ドライヤーもたぶん6個くらいあります。いろいろと試していますが、乾く早さを重視する時は強い風力のものを、保湿にこだわりたい時はこっち! みたいな感じで使い分けています」とこだわりを明かした。

キラキララブコメディに向けて「私自身も自分磨きを頑張ろう」

昨年は、『日曜の夜ぐらいは…』や『セクシー田中さん』、『風間公親-教場0-』などの連ドラに出演し、女優業も絶好調だが、自分自身は戸惑いも感じていたとか。

「いろんな初めてのものがスタートした年で、一瞬で過ぎちゃった気がします。すごく緊張した年だったので、自分になかなか余裕が持てなかった時期でもありました。だから今年はちょっと肩の力を抜いてリラックスして過ごしたいです」

現在、GP帯連続ドラマ単独初主演となる『くるり~誰が私と恋をした?~』を撮影中の生見。演じる上でプレッシャーはあったかどうかを尋ねると「本作のお話をいただいた時、本当に私なのかな? とびっくりしました。やったことがないものに挑戦する怖さはありましたが、なんだかワクワクしていました。今まで主演の方が自分たちにしてきてくださったことを私もしなきゃと思いつつ、実際に撮影が始まったら現場の雰囲気がすごくよくて。『みんなで頑張ろう』というチーム感があり、皆さんに支えていただいているので、プレッシャーというよりは楽しみのほうが大きいです」と撮影を心から楽しめている様子。

同作は胸キュンのラブコメディだが、「みんなでの掛け合いもテンポ感が良かったり、衣装やメイクもすごくかわいくておしゃれなので、自分でも勉強にもなります。また、コメディはやっぱり自分が見ているのと現場へ行ってやるのとは全然雰囲気が違うから、『ああ、こういうふうに台詞がくるんだ!』と新鮮な驚きもあります。今度はもっとこういうふうにやって面白くしたいと考えますし、すごくやりがいを感じて楽しいです」と声を弾ませる。

また、演技への情熱は「常にあります」と述べ、「いただく作品によって向き合い方も違います」と話す生見。「今回は火曜10時でキラキラした作品で、プロデューサーさんから『キラキラした作品を作る人はキラキラしていないとダメだよ』というお話を聞いて、私も『確かに!』と思ったので、私自身も自分磨きを頑張ろうかと。いつもドラマの現場に行く時は、ジャージやスウェットなどで行っていましたが、今回はちゃんとした格好でおしゃれをしていこうと思いました」と語った。

●女優としての目標は杉咲花 共演して「ますます大好きに」

女優として目標にしている人についても聞くと「たくさんいますが、個人的にはずっと杉咲花さんが大好きです」と回答。生見は2021年に放送された杉咲の主演ドラマ『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』に出演し、共演を果たした。

「杉咲さんは共演して以来、いろいろな話を聞いてくださったり、ご飯をご一緒してくれたりして、ますます大好きな先輩になりました。本当に優しくて、忙しいはずなのに何かと私のことを気にかけてくださり、『疲れてない?』と連絡をくださったりします」

杉咲をはじめ、これまでに見てきた主演女優たちの背中を見て、多くのものを学んだという生見。今回は自身が主演を務めているが「皆さんとは違い、私はまだまだ1年生という感じで年齢も低いし、皆さんについていくのが精一杯です。今の現場では、すごくしっかりした方が多いから、逆に引っ張っていってもらっている感じです」と感謝する。

最後に今年の目標を尋ねると、「今年は自分自身で楽しみながら、目の前にあることを全力で頑張りたいです。また、仕事と共に、プライベートでもちゃんと自分の時間を過ごそうと思っているので、趣味などを見つけながら、リラックスできる時間を作り、楽しい1年にしたいです」と笑顔で語ってくれた。

■生見愛瑠(ぬくみ・める)
2002年3月6日生まれ、愛知県出身。『CanCam』専属モデル。“めるる”の愛称で親しまれている。近年女優としても活動の幅を広げており、2021年に『おしゃれの答えがわからない』でドラマ初主演を務め、『恋です! ~ヤンキー君と白杖ガール~』(21)、『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』(22)、『日曜の夜ぐらいは…』(23)、『風間公親-教場0-』(23)、『セクシー田中さん』(23)と数々のドラマに出演。また、映画『モエカレはオレンジ色』(22)ではヒロインを務め、第46回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。
(山崎伸子)

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