神戸市の学校法人「親和女子高等学校・親和中学校」はこのほど、重点的に理数系教育をする文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールSSH)に指定された、と発表した。

 SSHは、将来の国際的な科学技術人材の育成や、理数系教育に重点を置いた研究開発を行うことを目的に2002年度から実施。文科省によると、自然科学を主とする先進的な理数系教育に関する研究開発を実施する「基礎枠」や、社会の諸課題に対応する「文理融合基礎枠」といったカテゴリーがある。

 親和女子高・親和中は、24年度の「基礎枠」に選ばれた。「中高一貫の女子教育を行う高等学校における国内外を牽引する女子科学者を育成するプログラム開発」という研究課題が評価された。

 SSH校に指定されると、科学技術系人材の育成のため、学校で作成した計画に基づき「独自のカリキュラムによる授業」や「大学、研究機関、企業と連携した授業及び課題研究」などの活動を軸に、得た知識から問題を設定し、仮説検証をしていく能動的な学びを行うことが可能になるという。

 同校は、従来から理系に強い女子校として知られているといい、24年度からは「スーパーサイエンスコース」「スティーム探究コース」「グローバル探究コース」にコース改編を実施。「自分で課題を探し、解決する能力を養う生徒が増えていくことを念頭に、今後も諸活動に取り組んでいく」としている。