妊娠をきっかけに漫画を描き始めたしゃけなかほい(@syake8989)さんが、自身のブラック企業勤務経験を描いたエッセイ漫画「ブラック企業の日常」シリーズ。理不尽な社内ルールに翻弄される姿は、多くの読者の共感を集めている。今回はその中から、「【ブラック企業の日常10】始業1時間前に行かされる理由」というエピソードを紹介。併せて、しゃけなかほいさん本人にも話を聞いた。

【漫画】本編を読む

■「新人は疑問に思うけれど、ずっといる人たちは疑問を感じないようでした」

ある日の仕事中、しゃけなかほいさんの元に先輩社員がやって来て、「掃除当番」のルールについて説明してくる。掃除当番は始業開始1時間前に来ることが規則だと言われ、仕方なくその時間に来て掃除を行ったしゃけなかほいさんだが、掃除はものの10分で終了。あとは始業まで自習となり、あまりのムダな時間に「帰りたい」と本音をこぼすのだった…。

「始業1時間前から掃除をする」という、ブラック企業特有の理不尽なルールが描かれた本作。しゃけなかほいさんは「普通の日でも、始業開始30分前には行かされる会社でした。早すぎると思いましたが、新人か管理職しかいないブラック企業あるあるの人員だったので、新人は疑問に思うけれど、ずっといる人たちは疑問を感じないようでした。それから、掃除で使う雑巾がすごく汚かったことを覚えています」と、当時の様子を教えてくれた。

同シリーズの他にも、しゃけなかほいさんはスーパーのレジでアルバイトしていた当時のエピソードを描いた作品や、自身の育児体験を描いた作品など、多彩な漫画を公開している。

取材協力:しゃけなかほい(@syake8989)

これぞまさしく“ブルシット・ジョブ”!/画像提供:しゃけなかほいさん