台湾で3日午前7時58分(現地時間)ごろ、マグニチュード(M)7.2と推定される地震が発生した。複数の台湾メディアが伝えた。

台湾・中央気象署によると、震源は台湾東部海域で、震源の深さは15.5キロ。東部の花蓮県では最大震度6強を観測。台北市でも5弱を記録した。

X(旧ツイッター)などSNS上では被害状況を撮影した写真が相次いで投稿されており、建物の1階部分が押しつぶされたり、大きく傾いたりしている様子が確認できる。被害の全容についてはまだ明らかになっていない。

中央気象署の呉健富(ウー・ジエンフー)主任は会見で「台湾でM6~7の地震は年2~4回程度発生するが、M7以上は少ない。今回の地震は(1999年の)921大地震以降、25年で最大規模だ」とコメントした。

呉氏によると、2020年に地震等級が変更されて以降、震度6強を記録するのは22年の台東地震以来2度目だという。

台湾の一部地域で地震警報が作動しなかったとの声が上がっていることについて、呉氏は「7時58分18秒と同24秒の2度、警報を発した。このうち、実際の震度が4以上だったものの予想震度が4に満たなかった地域(桃園市、新北市、台北市、基隆市など)には警報が出なかった」と説明した。(翻訳・編集/北田)

台湾で3日午前7時58分(現地時間)ごろ、マグニチュード(M)7.2と推定される地震が発生した。