レヴァークーゼンを率いるシャビ・アロンソ監督が、DFBポカール準決勝に向けた意気込みを語った。2日、ドイツ紙『ビルト』がコメントを伝えている。

 ブンデスリーガ11連覇中の“絶対王者バイエルンに「13」ポイント差をつけ、初のマイスターシャーレ獲得に向けて邁進中のレヴァークーゼン。今シーズンはヨーロッパリーグ(EL)とDFBポカールを含めた全公式戦で未だ無敗を維持しており、3冠達成への期待も高まってる。3日のDFBポカール準決勝では、田中碧やアペルカンプ真大、内野貴史が所属するデュッセルドルフと激突。準優勝に終わった2019-20シーズン以来4年ぶりの決勝進出を目指す。

 前日会見に出席したシャビ・アロンソ監督は「これは我々にとって素晴らしい機会だ。(決勝戦が行われる)ベルリンに行きたいと思っているし、ファンも同じ気持ちだろう。サッカー選手にとって決勝戦でプレーするのは最高だからね」と前置きしつつ、対戦相手の印象についても言及。ブンデスリーガ2部で現在3位につけ、熾烈な昇格争いを繰り広げているデュッセルドルフへの警戒感を次のように示した。

デュッセルドルフはトップチームであり、明日は我々にとって大きな挑戦になるだろう。彼らは非常に勇敢でダイナミック、そして柔軟だ。リーグで勢いを保っているし、非常に優れたコーチの指導者の下で長い間共にプレーしている。ボールを握ってプレーすることもできるし、コンパクトに構えてカウンター攻撃を仕掛けることもできる。準決勝進出に値するチームだと思うよ」

 続けて、昨年夏にノリッジからデュッセルドルフレンタル加入し、ここまで19ゴール8アシストをマークしているギリシャ代表FWクリストス・ツォリスについて問われると「調子が良いし、多くのゴールを決めているね」と返答。その上で「ツォリスだけではなく、田中も非常に優れた選手だ」と語り、今シーズンここまで公式戦30試合に出場し7ゴール4アシストを記録するなど、中盤の主軸として活躍中の日本代表戦士を名指しで警戒した。

 レヴァークーゼンvsデュッセルドルフの準決勝は、日本時間4日の午前3時45分にキックオフ予定。2日に行われたもう一方の準決勝では、カイザースラウテルンがザールブリュッケンを2-0で下し、一足先にファイナルへ駒を進めている。

デュッセルドルフで活躍中の田中碧 [写真]=Getty Images