長編監督デビュー作にして、第76回カンヌ国際映画祭批評家週間に選出されたユ・ジェソン監督の映画『スリープ』が6月28日(金)に公開されることが決定。このたび、本作のビジュアルが解禁となった。

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「ここ10年で観た中で最もユニークかつ恐ろしい映画。平凡な⽇常の空間で予測不可能な物語が繰り広げられる、スマートな監督デビュー作。ぜひスクリーンで味わってほしい」とポン・ジュノも太⿎判を押している本作。描かれるのは、人間の三大欲求の1つ、睡眠。夜が訪れる恐怖に怯える妻を『82年生まれ、キム・ジヨン』(19)や『トガニ 幼き瞳の告発』(11)でその確かな実⼒を披露してきたチョン・ユミ、無意識の異常⾏動をきっかけに、眠ることに恐怖を抱く夫を『パラサイト 半地下の家族』(19)、『最後まで行く』(23)のイ・ソンギュンが演じる。睡眠は、日常にある最も安静な時間だが、一方で意識を失った無防備ともとれる状態だ。もしも、その時間を得体の知れない“それ”に脅かされたら?という発想をもとにした物語が展開していく。

出産を控え、幸せな結婚⽣活を送るヒョンス(ソンギュン)とスジン(ユミ)。ある夜、隣で眠る夫ヒョンスが突然起き上がり「誰か⼊ってきた」と呟く。その呟きに呼応するように家を覆い尽くす不穏な気配。翌朝、下の階に越してきた住⼈から「明け⽅の騒⾳が1週間も続いて、我慢できない」と相談をされるも、2人には全く⾝に覚えがない。違和感を抱きながらも、夜を迎えたその⽇から眠りにつくたびにヒョンスは⼈が変わってしまったかのように奇⾏を繰り返し始める。次第にエスカレートしていくヒョンスの異常⾏動、得体の知れない“それ”への恐怖。はたして、“それ”は医学で克服できるものなのか、それとも…。

今回公開されたビジュアルは、スジンとヒョンスが、ゴージャスなシーツの上に横たわっている姿を切り取ったもの。スジンが身を包む赤いドレスは、どこか不穏な気配を感じさせながらも美しいデザイン。2人の間には「目覚めだすー」というキャッチコピー、足元にある「幸せな生活を蝕む“それ”の正体とは」という言葉がそれぞれ配置されている。

また、本作の本作のムビチケ前売券(オンライン)が4月5日(金)より発売となる。この夫婦に訪れる得体の知れない恐怖の正体とは?睡眠のなかに潜む恐怖の行方をぜひ劇場で目撃してほしい。

文/鈴木レイヤ

赤いドレスが美しくも不穏な印象を与える『スリープ』ビジュアル/[c]2023 SOLAIRE PARTNERS LLC & LOTTE ENTERTAINMENT & LEWIS PICTURES ALL Rights Reserved