横浜育ちの学生が北海道の稚内へ就職!最北の地で目にした“北海道あるある”を綴る漫画「しろまる最北日記」。作品の中では、作者の高木さんが白丸あすか(@Asuka_Shiromaru) という架空のキャラクターとなり、現地での体験を漫画にして共感や笑いを誘っている。エピソードのテーマは「ドライブのすすめ」。漫画に込める想いなどを聞いてみた。

【漫画を読む】反則級の絶景ロード、オロロンラインとエサヌカ線とは

■ドライブのすすめ

ドライブ好きな人には、ぜひ一度北海道を走ってほしい。特におすすめなのは、海に浮かぶ利尻富士や夕陽が美しい「オロロンライン」と、ひたすら一直線の道を快走できる「エサヌカ線」だ。

道がまっすぐで交通量も少なく、ついスピードを出しがちな北海道の道路。雪の影響で意外と凸凹な路面にも気を付けたいが、普通に走っていても〝追い越していく車〟が多いので注意を。

北海道で効率的な移動をするなら「わ」「れ」ナンバーでおなじみのレンタカーは必須。レンタカーが多い北海道の生活に慣れた白丸あすかは、ナンバーを確認しなくても雰囲気でレンタカーかどうかを見分けられるようになった!

冬のドライブにマストなのが「エンジンスターター」。遠隔で車のエンジンを始動することができるので、先に車を温めておくのに便利。ワイヤー凍結の恐れがあるため、サイドブレーキを掛けない道民も多い。

道路に雪が積もっている圧雪の道は意外に走りやすく、むしろ危険なのは、路面が見えているのに実は薄い氷が張っている状態。冬の北海道では滑ることは避けられないので、スリップを防ぐより、滑ったあとに「慌てずうまく滑る」ことこそが重要だ。

北海道では、信号が少ないので燃費が向上

作者の高木さんが北海道の道(一般道)を初めて走ったときの印象はまず走りやすさだった。「信号と交通量が少ないので、とにかくストレスフリーで走りやすいと感じました。ストップアンドゴーがほとんどないため、車の燃費も向上します。初めて北海道を自分の車で走ったときは、今のよりもっと古い軽自動車でしたが、見たことがない好燃費を叩き出して驚愕したのを覚えています。また、今でこそ慣れてしまいましたが、ゆっくり走る自分を追い越していく速度の速い道民車が最初は怖かったです」

オロロンラインエサヌカ線は反則級の絶景

特におすすめなのがオロロンラインエサヌカ線。「『こんな道が日本にあっていいのか(ほめ言葉)』という印象でした。反則級の絶景です。あまりにも現実離れした非日常の光景に、ここが日本だということを失念してしまいそうでした。特にオロロンラインの末端(天塩〜稚内)は冬の通行止めがないため、春夏秋冬で異なった趣きの景色が楽しめます。おすすめは日没の時間帯です。天気によって度合いに振れ幅はありますが、これらの道のドライブには感動を保証します。運転が好きな方はぜひ一度走ってみてください!」

そして冬のマストアイテム、エンジンスターター。「最初の1〜2年はスターターなしで過ごしていました。しかし、毎朝家を出る前に一度車のエンジンを掛けにいって再び戻る。という徒労が非常に面倒くさく、職場の人たちの大半がスターターを持っていたので自分も使うことにしました。非常に便利で、買ってよかったと思っています」

※漫画を含め、内容はあくまで作者の体験によるものです。同じ道内でも地方によって状況が変わる場合がありますのでご了承ください

取材・文=折笠隆

北海道のドライブはいいぞ!