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 メジャー13年目を迎えるベテランともなれば、単に自分のパフォーマンス向上・維持だけでなく、それ以外にも求められることは増えそうだが、日本を代表するエースはやはり意識のレベルが違った。パドレスダルビッシュ有投手は、今季3戦に登板して0勝1敗ながら防御率2.30と活躍。あと4勝に迫っている日米通算200勝も時間の問題と言われ、さらにメジャー通算2000奪三振にも着々と近づいている。キャンプ時、このダルビッシュの様子を見た解説者五十嵐亮太氏は「コーチ兼任ですよ」と、若い選手たちへの指導を行う様子に舌を巻いた。

【映像】ダルビッシュ有の行動にびっくりする五十嵐亮太氏

 ダルビッシュといえば、昨年春に行われたWBCでも侍ジャパンのキャプテン格として機能し、若い投手に次々と声をかけては自身の経験や知識を惜しみなく伝える「ダルビッシュ塾」が話題になった。その時に接点を持った当時楽天の松井裕樹が、後にパドレス入りを決めた大きな理由の一つにもなった。もともと自身のSNSなどでも積極的に野球に関することを発信するタイプで、野球選手全体のレベルアップに対して非常に熱心だ。

 メジャーで13年目のシーズンを迎えたダルビッシュの様子をキャンプでチェックしていた五十嵐氏も、日米でプレー。それぞれ野球の違いなどを理解した上で、練習を見守っていたが、驚いたのはダルビッシュの練習以外の動きだった。「(ダルビッシュに取材に)行こうと思ったんですよ。そうしたら自分の練習が終わった後に、違うピッチャーの練習を見に行っちゃう。コーチ兼任ですよ」とびっくり。「ライブBPを後ろで見て、終わった後にピッチャーにアドバイスをするんです。戻ったと思ったら、若いピッチャーシャドーピッチングをしているのを見て、数字を見せながら下半身の使い方を教えていた。その後に自分のトレーニング。自分だけじゃなくてチーム全体の底上げの支えになっている」と、ここでも自分が持つものをどんどんと他の選手に伝えていると語った。

 韓国で行われたドジャースとの開幕戦では大谷翔平投手との直接対決もあり、世界の野球ファンが大興奮した。今季、ダルビッシュは自らどれだけの勝ち星を得て、さらにチームの投手陣をレベルアップさせるのか。
(ABEMA「FAN FUN MLB」)

全ての投手にレベルアップを!ダルビッシュ有、キャンプ中に見せていた“意識高すぎ”行動にOBもびっくり「コーチ兼任ですよ」