ジャンボフェリー株式会社(本社:神戸市、代表取締役社長:山神正義)は、チケットレスで「QRのスマホ表示」で乗船されたプレミア席のお客様向けに、船内散策時の利便性アップのため、プレミア席入退用の「QR紙きっぷ」の船内セルフ発券機を自社開発いたしました。

本システムでは、インターフェイス・ウェブサーバ・プリンタ間の通信など、発券に必要な機能をすべてJavaScriptで実装することで、開発に要するコストや時間を大幅に削減しています。

紙きっぷへの印字機能の部分は、「一般社団法人オープン・フードサービス・システム・コンソーシアム」様のオープンソースである、レシート記述用のマークアップ言語「ReceiptLine」を活用しています。

本システムは、2024年4月3日から、「あおい」「りつりん2」船内にて運用を開始しました。

(セルフ発券機の外観)

  • システムの利用方法

※なお、プレミア席は、これまでどおりQRのスマホ表示だけでも、もちろんご利用頂けます。

(セルフ発券機は、スマホなどに表示されたQRきっぷをスキャナにかざすだけでOK)

  • 導入の背景と効果

ジャンボフェリーでは、2022年10月より、QRのスマホ表示によって乗船時の改札からプレミア席への個室等への入退室までの全てを管理する、完全チケットレスの「QRスマート乗船システム」を採用しています。

このため、チケットレスで乗船されたプレミア席のお客様は、個室等を離れて船内散策する際は必ずスマホを携帯していただく必要があります。

一方で、お客様からは「QRのスマホ表示は面倒」、「充電等のためスマホを置いて行きたい」等のご意見も寄せられており、こうしたご要望に対応するため、紙きっぷを船内で発券できないかということが課題となっていました。

今回のシステムは、お客様のセルフサービスで、専用スキャナにスマホ表示したプレミア席のQRコードを読み取らせると、当該プレミア席の「QR紙きっぷ」が自動で発券されるというものです。

このシステムによって、チケットレス乗船したプレミア席のお客様も、船内で紙のきっぷを発券してスマホを持たずに個室等の入退室に利用することが可能となることから、船内散策時の利便性や快適性が大きく向上することとなります。

本システムで印字機能に使用している「ReceiptLine」は、飲食業に関連するシステムの標準化に取り組む「一般社団法人オープン・フードサービス・システム・コンソーシアム」様が、2020年に公開したオープンソースです。

レシート紙への印字や一定のプリンタ制御を、プリンタの専用コマンドを使用せず、JavaScriptのみで実行することができます。

これにより、JavaScriptの簡易性・拡張性などの利点を活用できるようになり、お客様のニーズを満たすシステムを、省時間・省コストで製作可能となりました。

ReceiptLineは、飲食業に限らず、多様な業態業種の現場において活用の可能性があると考えられます。

配信元企業:ジャンボフェリー株式会社

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