残間里江子と古市憲寿がMCを務める“ホンネ”の対話番組「Together~だれにも言えないこと~」(毎月第1土曜夜11:00-12:00、BS-TBS)が4月で10年目を迎える。番組プロデューサー・甲坂舞氏によると、番組で扱ったお悩みは223件、そして電話取材件数は1300件を超えるという。このたび、番組10年目突入を記念して、フリープロデューサーの残間と、番組プロデューサーのコメントが到着。昨今の相談内容に関する傾向や、番組への思いなどについて語った。

【写真】赤裸々な悩みと対峙する残間里江子と古市憲寿

■きれいごとだけでない、本音でこたえる“夜のお悩み相談室”

同番組は、特異そうで実は世間に蔓延るお悩みを各世代ゲスト相談員が多様性では括れない世相を斬りながら、きれいごとだけでなく、本音でこたえていく。

4月6日(土)放送では「10年目突入SP!夜のお悩み相談室」と題し、ゲスト相談員として齋藤孝、和田明日香が登場。

今回のお悩みは2つ。1つ目は「友人や恋人、人間関係において軽んじられてしまう(30歳・女性)」。遊ぶ約束をしてもドタキャン。人数合わせが必要な時には、都合よく誘われる。恋人からも「こいつバカだから」と他人の前で言われることもありました。私は、どうしたら良いのでしょうか。

2つ目は「ゆとりある老後生活を送れるのか心配(20歳・美容専門学生)」。私は将来カリスマ美容師になるため、日々勉強に励んでいます。毎月、貯金もしていますが、今後の人生がとても不安…ゆとりある老後生活を送るには、これからどう生きていけばいいのか教えてほしいです。

■残間里江子 コメント

私は企画の段階から参加しているのですが、回を重ねるごとに相談を寄せてくれる人の数が多くなっていることと、相談者の年齢が20代から70代までと幅広いこと、さらには相談内容が実に多岐にわたっていることに驚かされます。

主な相談内容は親子問題(昨今特に多いのが娘と母親の確執)、恋愛・夫婦問題(不倫〜最近は妻の不倫が多い。夫の金銭感覚〜年をとるほどにけちになる夫への嫌悪感など)、友人・同僚などとの人間関係、自身の性格にまつわる悩みなど、この時代を映しとったようなものばかりです。

「親友など身近な人に相談すればいいものを」と思うのですが、聞いてみればSNS全盛の今、「親友といえども悩みが拡散される恐れがあり安心できない」と言います。

悪気がなくても名を伏せても、特定されることはそう難しいことではないと言い、ならば信用に足る世に知れた存在の人に(換言すれば「著名人」に)悩みを打ち明けられる当番組に相談をしたほうが「安心」だと言うのです。

スマートに見えるバーチャル(ワールド)より、泥臭く感じるリアル(ワールド)のほうが安心…何となく解るような気がします。

その意味でもこの番組の最大の特色でもあり、視聴者の関心を惹きつけているのは、相談者の悩みに寄り添い、丁寧に話を聞いてくれて、自分の体験も踏まえて真剣に助言してくれるゲスト相談員の存在だと思います。

毎回、相談内容に相応しい相談員を選んで出演交渉をするのですが、最近では二つ返事で引き受けてくれる人が多く、記念すべき10年目最初のゲスト相談員は初登場の明大教授の齋藤孝さんと料理研究家の和田明日香さんのお二人です。

これらゲスト相談員に加えて、MC担当の古市憲寿さんの他番組では見られない魅力も番組を支えている大きな力です。普段は「斜め45度のシニカルな発言」が特色の古市さんが、当番組では悩みを抱える相談者に対して繊細でやさしい眼差しを注ぎ、他の人が考えつかないような角度から回答を導き出すのも番組に奥行きをもたらしていると思います。

この時代特有の悩みを抱えている相談者とその悩みに真摯に向き合うゲスト相談員と社会学的見地からユニークな見解を述べる古市憲寿と(あえて言わせていただくなら)「昭和の身の上相談オバサン」を標榜する残間里江子が織りなすあたたかな番組だと思っております。

■番組プロデューサー・甲坂舞 コメント

『一度見るとクセになる番組』との声も多く、ありがたくもこの4月で10年目を迎える。番組で扱わせていただいたお悩みは223件。電話取材件数は1300件を超える。

相談をお寄せいただく多くの方から『ダレニモ言えなくて…』という言葉を耳にする。赤裸々な悩みと対峙し、緊張感溢れる収録現場を和ませてくれるのがMC残間里江子さん。相棒であるMC古市憲寿さんの手綱をにぎりながら、相談者の心を解きほぐしていく。

今回のゲスト相談員である明大教授・齋藤孝さんは講義さながらの語調で相談者はもちろん出演者、スタッフも思わず感嘆の声が漏れるほどの“齋藤メソッド”は、この4月から新たな一歩を踏み出す方々にも必見。

またスタッフも息をのむパワーワードを160キロの直球で勝負するのが料理研究家・和田明日香さん。収録後の後日談取材では相談者から「和田さんには痛いところを突かれた」と、本音VS本音で向き合ったからこその信頼関係が生まれた瞬間となった。

そんなきれいごとだけではない「Together~だれにも言えないこと~」の存在価値があると信じ、“相談者の勇気と変化”を視聴者と一緒に見守る…土曜の夜をこれからもお届けしたい。

10年目に突入した「Together~だれにも言えないこと~」より残間里江子のコメントが到着!/ (C)BS-TBS